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車から警告音が。慌てないためにセキュリティアラームを把握しておきましょう

投稿日:2019/12/25

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車から警告音が鳴り響いて驚いたという経験がある方もいるのではないでしょうか?警告音というのはほとんどの場合、セキュリティアラームです。このセキュリティアラームが鳴るのはどんな状況で、それを止めるにはどうしたらいいかを知っている方は、意外と少ないのが現状です。

そこで、改めてセキュリティアラームとは何なのか、どういう仕組みなのかを解説し、アラームが鳴った時の対処方を説明していきます。

車の警告音の種類

警告音は車に異常を感知した時に発せられますが、具体的にどのような異常を感知したら鳴るのかを、その役割とともに解説しましょう。

警告音のセキュリティアラーム

警告音としては、まずセキュリティアラームがあります。車両の盗難やいたずらを防止する装置のことをセキュリティアラームといいます。車の盗難、車内の機器や金品の盗難が疑われる行為ががある場合やその兆候がある場合に大きな警告音を発し、周囲にその異常を知らせるとともに、盗難行為をやめさせる効果があります。

セキュリティアラームの実際の盗難防止効果は高いものがあり、セキュリティアラームが作動していることで車両盗難をあきらめさせ、車両盗難被害数の減少に貢献しています。

セキュリティアラームの数々

セキュリティアラームには、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

クラクションを鳴らすタイプ

警告音に車のクラクションを利用するタイプは、車のクラクションを、そのままセキュリティアラームにも用いていて、通常のクラクションと同じ音が断続的に鳴ります。大きな音なので、犯罪行為を抑制する効果があります。

欠点はクラクションそのものの配線を切ることで解除できてしまうことで、車の構造を良く知っていたり、慣れていると、素早く配線を切りクラクションを鳴らなくしてから盗難に及ぶ事もあるので、現在ではあまり防犯性能は高くないといえます。しかし、何も盗難防止装置がないよりは確実に抑制効果があります。

センサーとアラームの一体型

センサーとアラームが一体化しているセキュリティアラームは、異常を察知するセンサーと、専用の警告音を鳴らすアラームが一体化した装置です。高感度なセンサーによって異常を瞬時に察知できるために盗難に及ぶ前に牽制できる特徴があります。

一体化していることで装置自体がコンパクトで簡単に取り付けられるので、多くの人が後付けで採用しています。ところが、取り外しも簡単なので、警告音が鳴っても装置ごと取り外されると効果もなくなってしまうので、設置場所や簡単に取り外せないように本体や配線の取り回しに工夫が必要です。

アラームとセンサーの分離型

逆に、センサーとアラームが分離しているタイプのセキュリティアラームもあります。センサーとアラームを別々の位置に配置することで、一体型と同じ機能を有していますが、分離していることで性能を強化でき、また簡単に取り外せないので防犯性能に最も優れているセキュリティアラームといわれています。その分価格は高くなり、取り付け作業も時間がかかるので工賃も高くなります。

警告音が鳴ったら?

盗難などの異常を感知してセキュリティアラームが鳴ったのなら、それは正常でありしっかり機能して愛車を守ってくれたという事ですが、持ち主が通常通り車に乗ろうとしたら警告音が鳴るという事態が起こることもあります。

いわゆるセンサーの誤作動ですが、このような場合にはどうしたら良いのでしょうか。まずは警告音を止めなければいけないのですが、慌てずに落ち着いて対処するためにも、その方法を事前に確認しておきましょう。

セキュリティアラームが動作している状況なら

セキュリティアラームは 構造上、キーやスマートエントリーなど正規の方法以外でドアロックを解けようとすると、アラームが鳴ります。ただし、車によって構造や機能が異なります。

鍵穴を使って開錠

ドアだけでなくトランクをスマートエントリーやキーレスエントリー以外の方法、例えば、針金など車のカギ以外のもので無理やりドアをこじ開けようとした場合にアラームが発っせられます。そして、意外に思うかもしれないのですが、正規のカギを鍵穴にさし込むことでもアラームが鳴ることがあります。

なぜ正規のカギでも異常と判断されるのかというと、カギを閉めるときに鍵穴を使用せずスマートエントリーなどを使用しなかったのなら、開けるときも鍵穴は使用しないはずだという理由で、盗難の可能性ありとしてアラームが鳴ることになります。

通常の場合は問題ないのですが、リモコンの電池が切れていたり、メインキーが見つからずやむを得ず予備のキーを使っただけでも警告音が鳴ってしまうので、理解しておかないと慌てることになります。

内側から開錠した場合

最新のスマートエントリーは、防犯のためにあらゆる場合を想定しているので、実用上ちょっと融通がきかないことがあります。スマートエントリーは一般的に車の外から使用するものなので、車の施錠開錠する方は外にいることが前提となるので、内側からカギが開くのは異常であるとセンサーが判定します。そのため、スマートエントリーやキーレスエントリーでカギを施錠したあとに内側からカギを開けようとするとアラームが鳴ってしまいます。これも知っておかないと驚きます。

誤作動の場合

単なる誤作動という事も考えられます。バッテリーの電圧が低いときや、スイッチ類が接触不良になっている時などは、誤作動を誘発してしまうことがあります。滅多にないと思いますが、精密機器なので取り扱いに十分注意する必要があります。異常がないのに頻繁に誤作動する場合には、購入店や取り付けをした整備工場やカーショップで原因を探してもらい、適切な処置をしてもらいましょう。

警告音を止めるには

車種によってセキュリティアラームの止め方が異なるので、セキュリティアラームに関する取扱説明書を事前に読んで理解しておく必要があります。

スマートキーを使わなかったことが原因であれば、スマートキーや内蔵キーを用いて、正規の方法で解錠することでアラームが止まります。また、エンジン始動することでアラームが止まります。スマートキーを持っていればエンジンをかけることが可能ですから落ち着いてエンジンをかけることが必要です。

鳴らないように設定するには

操作ミスによっていちいち警告音が鳴り響くのは煩わしいし、近所迷惑だったり恥ずかしいと感じる人の場合は、設定を変更して警告音を鳴らさないようにすることも可能です。ただし、せっかくの防犯効果がなくなってしまうことを知っておきましょう。

警告音を鳴らさない設定方法

車内からセキュリティアラームの設定が可能なので、設定方法は車種によって異なりますが、説明書通りに操作すれば警告音が解除されます。また、工場出荷状態ではセキュリティアラームは作動していないため、設定を工場出荷状態に変更することで警告音を鳴らないようにする事ができます。販売店に確認しながら行うか、自信がなければやってもらうようにしましょう。

警告音を鳴らさない設定にした場合の盗難対策

このように音が鳴らないようにすることで操作ミスによる警告音を防げることは出来ますが、警告音が鳴らないということは、当然ですが盗難防止効果がなくなることになります。そのためハンドルロックやタイヤロックなど別の防犯機能を併用する必要があります。

セキュリティアラームの警告音は大きな音でびっくりしてしまいますが、それこそが盗難防止のために効果がある装置なのです。ですから、設定し直す前に良く考えてください。

まとめ

車の警告音が鳴る時は、盗難でなければほとんどの場合は理解不足による所有者の操作ミスです。鳴ってしまった時の対処方法を知っておけば慌てることがないので、そのシステムを理解して、どのような時に作動するのか、何をしてはいけないのかを覚えておきましょう。面倒くさいと思うかも知れませんが、面倒であるということは、その分、犯罪者も面倒くさいので犯罪抑止効果があるのです。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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