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No.68 ベンツW164によくある故障・車検に影響する故障を解説!

投稿日:2023/11/20

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ベンツのW164は、2005〜2011年に販売されていたクルマで、デザインや走行性能、安全性能の高さから販売終了から10年以上経った現在でも人気があります。

しかし、中古車を購入するときに気になるのは「故障しないか」という点です。特に販売終了から何年も経過しているモデルだと、余計に不安な方も多いでしょう。そこで今回は、W164によくある故障について解説します。

ベンツ W164によくある故障、車検に影響する故障


10年以上経過すると車は故障しやすくなるといわれています。W164は最終モデルが発売された時期から考えても、すでに12年が経っています。(2023年現在)さまざまなトラブルが発生するなかでも、 W164で特によくある故障、車検に影響する故障は以下の通りです。

パワステオイル漏れ
ブレーキ倍力装置の不具合
テールランプの不具合

1つずつ詳細を解説していきます。

ベンツ W164によくある故障・パワステオイル漏れ


W164でよくある故障の1つが、パワステオイル漏れです。パワステとはハンドル操作のアシスト機能で、電動式と油圧式があり、W164には油圧式が搭載されています。

油圧式パワステは、エンジン力でポンプを動かし、そのときに発生する油圧でハンドル操作をアシストするというものです。パワーステアリングフードと呼ばれるオイルが使用されており、部品劣化によってオイルが漏れてしまうことがあります。

劣化しやすいのはパワステポンプの部品やホースです。パワステポンプの各部品の継ぎ目には、オイル漏れを防ぐためのオイルシールが使用されています。オイルシールはゴム製のため、長年使用していると劣化が進み、裂け目やひびが入ってしまい、そこからオイル漏れが発生します。ホースに関しても、強い衝撃が加わったときにひび割れやすいほか、経年劣化で破損してしまう場合も少なくありません。

パワステオイルが漏れてしまうと、ハンドル操作のアシストが上手く機能しなくなり、車の操作に大きな支障をきたします。最悪の場合、操作不能となり重大な事故につながってしまうかもしれません。ハンドル操作が重く感じる、異音が聞こえる、焦げたような臭いがするなどの症状に気づいたら速やかに点検・修理を行いましょう。

パワステは他の部品よりも劣化がはやいといわれており、2万kmの走行距離もしくは2年が交換の目安です。

ベンツ W164によくある故障・ブレーキ倍力装置の不具合


W164では、ブレーキ倍力装置の不具合にも注意しなければなりません。

ブレーキ倍力装置は、ブレーキを踏む力を増大させる装置です。故障するとブレーキが効きにくくなってしまい、走行に重大な危険をもたらします。10年もしくは10万kmに1回が交換の目安といわれており、W164もちょうどその時期に差し掛かるモデルが多いでしょう。ブレーキを踏み込んだときにブレーキペダルが急に沈み込んでしまったり、ガクガクしたり、異音を感じたりした場合には、なるべく早く整備工場で点検・修理を依頼することをおすすめします。

また、W164の一部のモデルは、ブレーキ倍力装置の不具合が原因でリコール対象となっています。当該のモデルは、設計が不適切なために、ブレーキ倍力装置とハウジングの間に入り込んだ水分が排出されず、部品が腐食してしまう可能性があります。最悪の場合はブレーキが効かなくなってしまうという、非常に危険な不具合です。所有しているW164が対象である場合には、速やかにディーラーに問い合わせましょう。

※リコール届出一覧表

ベンツ W164によくある故障・テールランプの不具合


テールランプの不具合もW164でよくある故障の1つです。

テールランプが点灯しなくなった際にまず疑うべきなのは、電球切れです。もし電球が切れているだけであれば自分で交換して完了です。

しかし、電球が切れていないのにも関わらず点灯しない場合は、基盤そのものが故障している可能性があります。自力での修理は困難なため、整備工場に依頼しましょう。

また、W164の一部のモデルでは、テールランプ不具合によりリコールが発生しています。使用されているシール材が不適切なために、テール内部に水分が侵入しやすいという事象です。そのままにしておくと電気回路が錆びて火災が起こる可能性もあり、非常に危険なためリコール対象となっています。自身のW164が対象である場合には、早めにディーラーに問い合わせましょう。

※テールランプに関する対策

ベンツ W164の車検整備にお困りの方はDr.輸入車へ


ベンツ W164のよくある故障について解説しました。

W164は人気のクルマですが、2005〜2011年に販売されていたことを考えると、そろそろ不具合が出てくる時期です。

特に、今回紹介したパワステオイルやブレーキ倍力装置、テールランプの不具合は、車検に通らないばかりか事故に発展する危険性が高いため、注意しなければなりません。

車検のタイミングで一緒に点検を依頼すると安心ですが、輸入車は国産車に比べて取扱いが難しく、対応していない整備工場も多いです。依頼する場合には、輸入車専門の整備工場を探すとよいでしょう。

「どこの工場がよいかわからない」とお悩みの場合は、ぜひDr.輸入車の加盟店にご依頼ください。整備日本全国の輸入車専門の工場が多く登録されています。いずれの工場にも、輸入車の専門知識豊富な整備士が在籍しているため、ぜひ安心してお任せください。



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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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