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No.67 ベンツ W220 S320によくある故障・車検に影響する故障を解説!

投稿日:2023/11/15

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ベンツ W220はSクラスの4代目モデルです。先代のW140からボディサイズが大幅に小さくなり、富裕層のみが乗る車というSクラスのイメージが一新されました。S320は、W220のなかで最初に日本で正規販売されたグレードで、1998〜2002年まで製造・販売されました。

それまでのSクラスと違った親しみやすさによって人気を博していますが、販売終了からすでに20年ほど経過しているモデルです。そろそろ故障が気になる時期ではないでしょうか。

そこで本記事では、S320によくある故障や車検に影響する故障を紹介します。車輌のトラブルに事前に備えたい方、どこが故障していると車検に通らないのか気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

ベンツ W220 S320によくある故障、車検に影響する故障


通常、車は10年以上経つと故障が発生しやすくなるといわれています。S320は販売終了からすでに20年近く経過しているモデルです。さまざまなトラブルに見舞われても全くおかしくありません。各所の部品の劣化に気をつける必要がありますが、S320で特に起こりやすい故障は以下の通りです。

エアサスのトラブル
エアマスセンサーのトラブル
シフトロックのトラブル

それぞれについて、次から詳しく解説します。

ベンツ W220 S320によくある故障・エアサスのトラブル


S320でよくある故障の1つがエアサスのトラブルです。エアサスに不具合が生じた場合、以下の症状が出ます。

メーターにエアサス故障の表示が出る
数日で車高が下がってしまう
車高を上げ下げできない
エア漏れ

エアサスは、走行中の衝撃を緩和するために空気のバネによって車高を調整する部品です。故障すると走行に支障が出るだけではなく、他の部品のトラブルにもつながって、車輌へのダメージが広がる可能性があります。

故障の主な原因はエアサスに関わる部品の劣化です。たとえば、エアサスを構成する部品の1つであるショックアブソーバー上部の樹脂部分が劣化してひび割れてしまうと、裂け目からエアが漏れてしまいます。いくら補充してもエアが抜けてしまうため、常にコンプレッサーが稼働しなければならず、負担に耐えられなくなってコンプレッサーまでも壊れる場合があります。

故障が広がると車検に通らなくなるのはもちろん、安全に走行できなくなるでしょう。エアサスが故障した場合、基本的には部品を交換する必要があるため、複数箇所にトラブルが起こっていると修理費用もかさんでしまいます。少しでも異常に気が付いたら、早めに点検もしくは修理を依頼しましょう。

ベンツ W220 S320によくある故障・エアマスセンサーのトラブル


エアマスセンサーもS320で故障しやすい箇所の1つです。

エアマスセンサーはエンジンへ入る空気量を測定するセンサーです。一般的にはエアクリーナーの横に設置されています。吸い込んだ空気量をもとに、適切な量の燃料をエンジンに送るという役割を担っています。

エアマスセンサーが故障すると、発進時にくすぶりやノッキングが発生します。また、エンジンチェックランプが点灯してしまうため、そのままにしておくと車検に通りません。

主な原因は電熱線の汚れや断線です。エンジンのピストンとシリンダーから漏れ出すブローバイガスが汚れのもとです。エアマスセンサーが故障すると、空気量をうまく測定できなくなり、適切に燃料をエンジンに供給できなくなります。最悪の場合はエンジンの故障にまで発展する可能性があるため、定期的にメンテナンスしましょう。

エアマスセンサーは自分でも清掃できますが、部品を分解する必要があるため、不安な場合は整備工場への依頼をおすすめします。

ベンツ W220 S320によくある故障・シフトロックのトラブル


S320でよくある故障の3点目に挙げられるのがシフトロックのトラブルです。S320では、シフトレバーがPのまま動かないという症状がたびたび見受けられます。

ベンツをはじめとした輸入車の場合、シフトロック解除ボタンがないため壊れてしまうとエンジンに大きな負荷がかかってしまい、車を動かすことができません。

トラブルの原因はシフトセレクターモジュール故障です。内部のプラスチック部分が割れたり折れたりするとでシフトロックを解除できなくなります。深刻な故障に発展する前に定期的に点検し、に少しでも不具合を感じたら、早急に修理を依頼しましょう。

ベンツ W220 S320の車検整備にお困りの方はDr.輸入車へ


S320でよくある故障や車検に影響のある故障について解説しました。

エアサス、エアマスセンサー、シフトロックなど、S320には特有のウィークポイントが存在します。車検に合格するためには、定期的な点検が大事です。自身での日常的なメンテナンスのほかに、プロの目でしっかりと状態を確認してもらうとより安心できるでしょう。

しかし、ベンツをはじめとした輸入車は、取扱いが難しく、工場によっては対応不可の場合もあります。どこに依頼するか迷う方は、ぜひDr.輸入車の加盟店にお問い合わせください。



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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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