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車検の時に行うタイヤとホイールのチェック項目とは?要注意ポイントもご紹介!

投稿日:2021/05/25

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車のカスタマイズで気軽に行えて見た目に大きな変化をつけられるのがタイヤやホイールです。そのタイヤやホイールは車検に通らないものがあるのでしょうか。どういった基準で車検の時にホイールを確認するのか、その点について紹介します。

車検に通るホイールとタイヤとは

車のパーツで比較的交換しやすいのがタイヤやホイールです。見た目(エクステリア)が変わったり、運転フィーリングに変化が出たりするので、車を自分好みに変えたりお洒落を楽しみたかったりする時には手軽に挑戦できるパーツではないでしょうか。このホイールとタイヤは車を動かすための「足」でとても重要なパーツでもあります。車検ではホイールを回転させながらスピードメーターを用いた「速度」の確認をします。またタイヤやホイールがボディからはみ出ていないか、荷重に耐えられるタイヤになっているか、という点もチェックされます。

ホイールの決まり

ホイールには厳格な規格があります。「JWL」という刻印がなくてはいけません。商用車の場合は「JWL-T」という表示になりますが、もし商用車に「JWL」を使用した場合は車検に通りません。その点も注意しましょう。「JWL」は「Japan Light Alloy Wheel」の略称名です。乗用車用軽合金製ディスクホイールの技術基準が定める基準(ホイールの強度)を満たしたホイールであることを証明する刻印です。純正メーカー以外のホイールである場合は「JWL」の刻印がないものは車検に通りません。「JWL」の刻印がないホイールの装着は禁止されています。

タイヤのロードインデックスについて

それぞれの自動車には「純正タイヤサイズ」「ロードインデックス」の記載があります。ロードインデックスとはタイヤが耐えられる荷重の数値です。タイヤは車体の重さを支える重要な役割も備えているので、ロードインデックスの数値も重要となります。タイヤのサイズを変更している場合は、検査員からロードインデックスについて指摘を受けるかもしれません。ロードインデックスはタイヤの外径(大きさ)を変えずにホイールサイズだけ変える(インチアップ)と扁平率(タイヤのゴムの厚さ)が薄くなってしまいます。そうなるとロードインデックスが不足(数値が低い)状態となる場合があるので危険と判断され、その場合は車検が不合格となります。

車検とホイール:ホイールのインチアップ・ダウン

車検ではスピードメーターの検査を行います。専用テスターに車両をセットし、一定のスピードまでタイヤを回転させる検査を行い、実際の速度との誤差をチェックします。スピードメーターの検査は安全運転を確保するために大切な検査です。スピードメーターが40km/hのとき、実速度が下記の値におさまっていないと車検に通らなくなってしまいます。

具体的にスピードメーターの許容範囲は+6.0%~-22.5%の範囲となっています。製造の年式によって異なりますので詳細をご覧ください。

<詳細>

・製造が2007年1月1日以降の車:実速度が30.9km/h〜42.55km/h

・製造が2006年12月31日以前の車:実速度が30.9km/h〜44.4km/h

タイヤの外径が大きくなると車は速度が出ます。反対に外径が小さくなると車の速度は遅くなります。このようにタイヤの大きさを変えると、実際のスピードとスピードメーター数値に差が出てしまい大変危険です。公道を安全に走行するためにも車検でのスピード検査は重要です。タイヤの大きさやホイールサイズなど、変更してもスピードメーターに誤差が出ないサイズのものを履いておくことが望ましです。

それでもカスタマイズしたい時は、整備工場で相談した上で商品を決めたりカスタマイズしたりすると車検に通らないということにならず済むかと思います。整備工場で相談をすると車に見合ったタイヤやホイールを探してもらえます。カッコよくカスタマイズする前提として、安心・安全に走行ができるようにしておきましょう。

タイヤ&ホイールのはみだし

昔はタイヤは同一車種に設定のあるサイズにしか設定ができない状況でしたが、現在ではボディからはみ出さなければ異なるサイズのタイヤでも装着が可能となっています。タイヤ・ホイールのはみ出し検査はホイールの中心から真っ直ぐ上に線を引き、前方に30度、後方に50度の範囲でフェンダー内に収まっている必要があります。リムガードラベリング10mm未満であれば、はみ出していても大丈夫です。

その他フェンダーへの接触があっても車検に通りません。ハンドルを可動範囲内で問題なく動かすことができなければ「整備不良車」として判断されます。車検以外でも整備不良車として警察官に声をかけられてしまうので注意しましょう。 ボディからタイヤとホイールが規定よりはみ出さないようにすること、サスペンションが動いたことでフェンダーに干渉しないことが重要条件です。もしフェンダーからタイヤが大きくはみ出していると、車とすれ違った時に接触したり事故が引き起こされたりする可能性が高くなり大変危険です。またタイヤがバーストする恐れもあるので、危険が伴う関係からも必ずフェンダーから規定以上はみ出すことが無いようにしましょう。

その他、注意すること

ホイールは汚れたり傷がついたりすることが多くあるパーツです。綺麗に保つために洗車をしておくことは車検を通す時にも大切になってきます。ホイールの外観に傷が多かったり損傷がみられたり(変形など)すると、ホイール不適合として車検に通らない可能性があります。定期的なホイール交換は不必要ですが、走行時に傷が付いたり損傷してしまいやすい部分でもあるので確認しておくことは大切です。

まとめ

タイヤやホイールは変えただけで車のイメージがガラリと変わり個性を演出できる代表格のパーツです。カッコいいホイールを履かせても車検に対応していなかったり安全に走行することが難しいのであれば、装着していても危険な状態になります。タイヤは装着する車両によってロードインデックスが決められており、ホイールにも安全規格が定められています。タイヤの外径を変えてしまうとスピードメーターに誤差が発生しますし、ホイールがフェンダーからはみ出ていれば整備不良になるなど、タイヤとホイールも車検に大きく関わる重要なパーツです。タイヤやホイールを変える時は、信頼できる整備工場に相談すれば車に合うサイズやデザインなどを適切に紹介してくれますし、安全に装着してくれるので安心してカスタムを楽しむことができるのでおすすめです。

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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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