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車検を受ける際に印鑑は必要?何を用意すれば良いのか

投稿日:2020/04/13

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車検の際には何を用意したら良いのでしょうか?初めて車検を受ける人は当然ですが、2年に一度のことですから忘れている人も多いのではないでしょうか。車検は、法律に基づく公的な制度ですから、検査だけではなく、必要な書類などを用意しておかないと思わぬ手間がかかる場合もあります。今回は車検で必要な印鑑や書類など必要なものについてご紹介していきます。特に初めて車検を受ける人は必見です。

車検に必要な書類と印鑑

車検の際に必要なのは、自動車検査証・自動車税納税証明書・自動車損害賠償責任保険証明書の3つの書類となります。そして、車検を依頼する時に印鑑も必要だと言われることがあります。 印鑑に関しては「必要」「必要でない」と業者によって異なる場合があります。なぜそのようなことになるのでしょうか?

車検の際に印鑑が必要な場合と必要でない場合

結論から言うと、 印鑑は必ず必要ではありませんが、絶対に不要ということでもないということになります。以前は使用者の印鑑がなければ車検を受けることできませんでしたが、国土交通省の告知により平成10年1月以降は、車の使用者が「継続検査申請書」の使用者欄に自分で氏名や住所を書いたときには押印が不要となっています。

しかし、今でも使用者欄をパソコンで入力している場合には、本人確認のために押印かサインが求められます。したがって、必要なものをウェブサイトで公開している業者もあるので、印鑑が必要かどうかを確認出来たり、そうでない場合には電話で事前に確認しておくことが必要です。

名義変更には印鑑(実印)は必要

また、引越した場合や車を譲り受けたりした場合など、車検と同時に車の名義変更を行うこともあるかも知れません。その際、車の名義変更には印鑑は必要となります。名義変更には実印を用意しなくてはならず、実印以外に印鑑証明書も取得しておかねばなりません。二度手間にならないように事前に準備しましょう。 印鑑証明書は市区町村の役所で取れる他、マイナンバーカードを持っていればコンビニで印鑑証明書を取ることができます。車検だけであれば実印も印鑑証明書も必要ありません。

ゴム印は認め印としては使用できません

車検で印鑑が求められたときは、実印ではなく日常的に使っている認め印でOKです。ただし、注意する点としては、シャチハタなどのゴム印は使用できません。車検に使われるのは公的な書類ですから、ゴム印は硬い材質で作った印鑑と違って、押すときの力の入れ具合や経年変化などで印影が変化するのでNGなのです。最近は捺印する機会も少なく、あっても便利なシャチハタなどしか手元にない場合が多いので、車検に印鑑が必要と分かった時点で準備したほうが良いでしょう。特に珍しい苗字の方は手に入れ辛いので注意が必要です。

その他車検時に用意しておくもの

車検はその車を買ったり普段から点検などを依頼しているディーラーや整備工場へ頼むのが通常の方法ですが、自分で運輸支局に出向く「ユーザー車検」もあります。今回は車検を受けるときに用意しておくべきものを紹介します。

自動車検査証

車検の際に用意するものの代表が「自動車検査証(車検証)」で、車検の有効期限も記入されています。この車検証は車を購入したときに受け取っていますが、車を運転するときは車検証を携行しなくてはならないため、通常は車の中に入れっぱなしになっているはずです。めったに見ないのですが、万が一の場合に備えて一度確認しておきましょう。

チェックする項目としては、使用者欄の住所です。引っ越しなどで現住所と車検証に記載されている住所が異なる場合には手続きを行わないといけません。異なる場合には車検証に記載される住所を変更する必要があります。

自賠責保険証書

「自賠責保険証書」は、車を購入したときに自動的に強制加入となっている「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」の証明書で、通称強制保険といわれているものです。有効期間は、猶予期間を含めているため車検満了日の1ヶ月後くらいまでに設定されています。車を購入した時に車検証と共に携行することが法律で決められているので、車検証といっしょに車検証入れに入っているはずですが、車検前に一度確認しておきましょう。万が一、自賠責保険証書を紛失してしまった場合は再発行できますが、再発行には時間がかかるので、紛失されたら早めに購入店などを通じて保険代理店に連絡をしておきましょう。

納税証明書

自動車税を納付しないと車検を継続できません。滞納している場合は車検を受けるまでに全て納付する必要があります。自動車税は5月に納税証明書が届くので、6月までに支払うことで納税証明書が発行されます。余裕を持って納税した場合は運輸支局で納税状況を確認できるので納税証明書を提示する必要はありません。しかし、軽自動車の車検には納税証明書が必要となりますので、引越して初めて車検を受ける場合には、転出前の証明書を出すことになります。

継続検査申請書

ユーザー車検の場合には、「継続検査申請書」を国土交通省のホームページから印刷するか、運輸支局の窓口で受け取ることが必要になります。整備工場など業者へ依頼するときには、業者が用意してくれるので必要ありません。前記のように、業者に依頼するときは印鑑が必要かどうかを確認しておきましょう。。

車検にかかる費用

車検では、法定費用に車検基本料などを合わせたものが車検費用となります。法定費用とは自賠責保険の保険料、自動車の重量税、印紙代のことで、車の大きさによって費用が変わります。

ディーラーや整備工場などに依頼するときには、それらに加えて車検基本料も必要となります。車検基本料には検査料や代行手数料など、車検にともなう料金が含まれています。車検基本料の相場は4万円から10万円ですが、車検業者や自動車整備工場では通常ディーラーより安く車検を行うことができます。また、この先の2年間をふまえ、多くの部品交換を求められることもありますが、予算に合わせて車検をクリアする最低限度の整備にとどめておくこともできるので、業者と良く相談しておくことも重要です。

定期点検整備記録簿

「定期点検整備記録簿」は24ヵ月点検や12ヵ月点検といった、法定点検の内容を記録する用紙で、車の状態やメンテナンスの有無を確認できます。ディーラーや整備工場で車検を依頼する際は用紙を用意する必要はありませんが、以前行った整備内容を参考に車検整備を行うことが出来るので、過去の点検整備記録簿は用意しておくとよいでしょう。ユーザー車検では点検を別に行うので、自分で定期点検整備記録簿や法定点検を用意する必要があります。

まとめ

初めて車検を受ける際には何もわからなくて当然です。それでもディーラーや整備工場に頼めば問題なくやってくれます。印鑑をはじめとする必要なものも言われた通りに揃えればとどこおりなく車検は終わって、手元に戻ってきます。

しかし、事前に必要なものを知っておき、なおかつなぜ必要なのかも知っていれば安心して車検を迎えられます。そして、車検は法律で決められているため、車に乗り続ける以上このあと何回も訪れますので、一度理解しておけばずっとその知識は役に立つのです。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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