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警告灯が点灯した!こんな時どうしたらいい?警告灯が点灯したままで車検は通るの?

投稿日:2021/11/01

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警告灯とは

警告灯は、「車の故障」「車の異常」「誤操作」などを検知し表示します。車種によってデザインや表示内容が異なることがあるものの、どんなドライバーでも直感的にわかるようになっています。輸入車の場合でも、同じようなデザインになっているので車を乗り換えても困ることはありません。

警告灯の注意や内容まではすべて把握するのは難しいですが、自分や同乗者、また周囲の安全を守るためにも、警告灯の種類や意味を再確認しましょう。

警告灯には次の色があります。国際規格(ISO)で決められています。点灯する色によって緊急性が異なります。

警告灯の色

・赤色

・黄色

・緑色

それぞれの色について解説します。信号機と同じような色合いで考えると覚えやすいでしょう。

赤色の警告灯

危険を示す色です。走行不能になりうる重大な警告が隠れている場合もあります。赤色の警告灯が出たらすぐに安全な場所に停車しましょう。そして、点検・修理を行う必要があります。赤色が点灯したらすぐに停車し、場合によって販売店・ロードサービスなどへ連絡しましょう。

黄色の警告灯

注意が必要な色です。緊急停車する必要はありませんが、早めに点検をしましょう。黄色が点灯したら、警告灯の種類を確認した上で走行を控え、早めに点検・相談等を行うことが大切です。

緑色の警告灯

安全を示しており、対象の機能が作動中であることを示している色です。多くの場合、気にする必要がありません。点検や修理をする必要はないので安心してください。走行に支障はありません。方向指示器表示灯やライト点灯表示、エコドライブインジケーターなどが主に緑色で点灯します。

主な警告灯の表示と対処法

警告灯が表示された時の対処法やそれぞれの意味について解説します。

基本操作に関する警告灯・表示灯

赤色点灯

・シートベルト非装着警告灯:エンジンスイッチONで、運転席・助手席のシートベルトが装着されていない時に点灯します。必ずシートベルトを着用しましょう。

・2020年9月以降の新型車両では、後部座席も含め全席にシートベルトを着用していない場合、警告灯がつきます。

・半ドア警告灯:運転席やそれ以外のドアがちゃんと閉まっていない時に点灯します。半ドア警告灯が点灯の状態で走行すると、走行中にドアが開いてしまう恐れがあります。走行中にドアが開けば、荷物や人が落ちる可能性があるので、必ずドアを完全に閉めましょう。

・セキュリティ表示灯:盗難防止装置(イモビライザー)が作動している時に点灯します。登録された電子キーでエンジンを始動すると消灯します。点滅が続く場合は、ディーラーや整備工場などでご相談ください。停車中は、イモビライザーが作動しているので、常に点灯しているので問題ありません。

黄色点灯

・燃料残量警告灯:燃料が少なくなると点灯します。タンク内のガソリンが偏った時(上り坂・下り坂・カーブなど)に点灯することもあります。点灯し始めたら早めに給油をしましょう。高速道路などでは、ガソリンスタンドまで距離  がある場合も考えられます。高速道路で燃料切れによる停車は、道路交通法第75条により2点減点、普通車の場合9,000円の罰金が科せられます。

・ウォッシャー液警告灯:ウォッシャー液が足りなくなると点灯します。ウォッシャー液不足では事故や故障には直結しません。ですが、窓ガラスが汚れてしまった場合にクリアな視界を確保できなくなってしまうので、ウォッシャー 液を適量補充しておくようにしましょう。

・スリップ表示灯:雨で濡れた路面や砂利道、急カーブでタイヤがスリップした時に点灯します。悪路を走行中にも一時的に点灯することがあります。

早めに点検すべき警告灯

黄色点灯

・ABS&ブレーキアシスト警告灯:急ブレーキをかけた時にタイヤがロックすることを防ぐ機能にシステム異常があった時点灯します。通常のブレーキ性能は確保されるもののABS&ブレーキアシストシステムが作動しない可能性があります。

・ブレーキ警告灯:電子制御ブレーキシステムの異常を知らせる警告灯です。 すぐにブレーキが効かなくなることはありませんが放置すると事故に繋がる可能性があります。赤色の場合は緊急性が高いので、停車しすぐにディーラーや整 備工場へ連絡しましょう。

・エンジン警告灯:エンジンもしくは、トランスミッションシステムの異常があると点灯します。吸排気の異常・点火の不具合など様々な理由により点灯します。原因を追求することは難しく、重大なトラブルに繋がる場合があるので、警告灯が点灯した場合ディーラーや整備工場へご相談ください。

・フューエルフィルター警告灯:エンジンがかかっている状態で、フューエルフィルターに水分が混入すると点灯します。フューエルタンクからエンジンに燃料を送るポンプが故障する恐れがあります。極力走行を控え、点検・修理を行いましょう。(ディーゼル車のみ)

青色点灯

・水温警告灯:エンジンの冷却水の温度が低い時に点灯します。外気温が低い時などは、すぐに走行せずエンジンを暖気しましょう。暖気をしても警告灯が消えない時は故障の可能性があります。また、赤色警告の場合は冷却水の温度が高いことを知らせていますので緊急性が高く、すぐに停車し販売店・ロードサービスなどへ連絡しましょう。

緊急性の高い警告灯

赤色点灯

・ブレーキ警告灯:パーキングブレーキが効いている状態、ブレーキフルード不足、ブレーキ系統の異常やブレーキが故障した時に点灯します。パーキングブレーキを解除した時に警告灯が消灯する時は正常です。パーキングブレーキを解除しても消灯しない時は走行中にブレーキが効かなくなるかもしれません。

・SRSエアバッグ/プリテンショナー警告灯:シートベルトに異常が起きた時に点灯します。走行自体に問題はありませんが、事故発生時にエアバッグが作動しなかったり、プリテンショナー(乗員をシートに固定させるための巻き上げ装置)が作動しない可能性があります。

・充電警告灯:バッテリー本体のほか充電系統に異常が起きた時に点灯します。正常時、エンジンで走行している時、発電しバッテリーを充電します。ですが、充電警告灯が点灯している時は十分に発電していない可能性があります。バッテリーの充電がなくなると、エンジンがいつ停止してもおかしくありません。

・油圧警告灯:エンジンが始動している状態で、エンジンオイルの圧力に異常が発生することで点灯します。走行を続けるとエンジンが焼き付き破損する恐れがあります。すぐに停車し、エンジンオイルの残量を確認しましょう。オイル漏れの恐れもあるので、漏れた痕跡がないか確認ください。

・排気温警告灯:触媒装置の温度が上昇すると点灯します。触媒装置は、排気をきれいに浄化するために必要な装置で、新型車両では排気温上昇を防ぐための制御が装備されるようになりました。点灯したら、車を停車させましょう。

・水温警告灯:エンジンの冷却水の温度が高いと点灯します。エンジンに深刻なダメージを与えるオーバーヒートしている可能性があるため点灯したら安全な場所に停車しましょう。

・ハイブリッドシステム警告灯:ハイブリッド車や電気自動車に装備されています。ハイブリッドシステム自体の異常を検知すると点灯します。点灯したまま走行を続けると走行不能になる可能性があるので、すぐに安全な場所に停車しましょう。

・マスターウォーニング:クルマの各システムに異常が発生した時に点灯もしくは点滅します。他の警告灯・表示灯が点灯した時か、マルチインフォメーションディスプレイ内に警告メッセージが表示されると同時に点灯します。また内容によってはブザーも鳴ります。マスターウォーニングは、緊急性が高い異常が発生しているので、停車しディーラーもしくは整備工場へ連絡してください。

警告灯がついているクルマは車検に通る?

警告灯がついているクルマは安全に走行できない恐れがあるため、警告灯の種類によっては車検に通りません。車検の目的は「車が安全基準を満たしている」かどうかを確認することです。故障・異常が発生している時は、安全基準を満たしていないので車検に通りません。

平成29年2月の改正で厳格化された車検基準では、以下の警告灯が点灯・点滅している場合は車検に通りません。

車検ができない警告灯の種類

・前方のエアバッグ

・側方のエアバッグ

・ブレーキ

・ABS

・エンジン

赤色の警告灯が点灯した場合は、すぐにディーラーや専門業者に点検・交換を依頼しましょう。早めに点検し対処することで、安全な走行ができる他、車検時に困らなくなります。

まとめ

警告灯は、クルマに生じた異常を伝える大事な役割があります。普段の異常でもなく不安のない警告灯は問題ありませんが、黄色や赤色などの点灯があった場合には、すぐに停車し整備工場へ相談・点検、修理依頼などをしましょう。普段から警告灯への意識を忘れないようにすることが大切です。

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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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