インフォメーション

整備

車が水没、冠水してしまった後はどうなるの?対応方法と修理について

投稿日:2019/11/20

メインの画像

近年、台風などの災害によって自動車が水没するという被害に遭ってしまう可能性が少なくありません。もしも水没事故になった時、どうしたらいいのか不安になりますよね。今回は、そんな「もしも」の為に水没事故に見舞われた自動車の対応方法などについてご紹介いたします。

車が水没したらどうなる?

車が水没したらどうなってしまうのでしょうか。 水没した状況によって引き起こされる可能性がある被害は、車内に侵入してしまった水や土砂、異物などによって電極がショートし、火災が起こるかもしれないので十分に注意してください。 その為、水没などの被害に遭った時は自分で運転をすることはせず、レッカー車などを依頼して専門の人に移動・修理などは任せるようにしましょう。

また、カビや雑菌が繁殖したり、異臭が発生したりする可能性もあります。車内が濡れるとシートなどが乾きにくく、中にまで海水や真水が浸水した場合は完璧に乾かすことはできません。また、浸水した後の車内は多湿な状況になり、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。夏場では、キノコなどが生えてしまうなどの話もあるようです。窓や内装などにもカビが生え、不衛生な状態となりカビの異臭も車内に充満します。

部品の劣化なども進みます。仮に浸水した水が海水だった場合、塩分によって部品が早くに劣化してしまいます。金属が腐食され、部品だけではなく自動車本体も錆びてしまいます。結果として、真水であれば早めの対処をすることでトラブルを回避することが可能ですが、海水では部品交換をしてもトラブルが引き起こされやすい傾向にあります。配線のショートなども引き起こされやすくなります。

また、修理をして乗り続けることは基本的に難しいことだと思うので、廃車を選択することも水没した際には検討しなければなりません。廃車となってしまっても、使える外装部品などは洗浄された後にリサイクルされ、また、使えるかどうかしっかりと確認をしてもらえます。使える部品は国内外で再販売され、廃車をする方が価値のある車体になる可能性があります。スクラップ査定をしてもらえるので、中古車市場での査定とはまた異なります。

車が水没した場合の危険な水位は?

自動車が30cm以上水没した場合、排気ガスをマフラーから排出することができなくなるので、危険水位は30cmといえます。マフラーの出口が地面から30cmの辺りにあることがほとんどですので、エンジンストール(エンスト)が引き起こされます。 また、エアクリーナーなども水を吸ってしまうと機能しなくなります。エアクリーナーは、エンジンを動かす時に必要となる空気をエンジンに取り入れる役目があります。エアクリーナーが水を吸った結果、突然エンジンが止まってしまいます。

また、床面まで水没した場合、床面一式の部品を交換する必要があります。交換しないと部品が腐食したり劣化してしまい、仮に水没した車でも乗り続けることが考えられる場合でも早くに故障やトラブルに見舞われる可能性が高まります。

車が水没した後、保険は適用される?

水没被害の状況を専門家に判断してもらった上で、修理をするかどうするかを決断する必要があります。整備工場などで「修理すれば乗れる」という保証があれば修理も視野に入れてもいいと思いますが、一般的に乗り続けるのはお墨付きがない限りはやめるようにしましょう。

台風やゲリラ豪雨・洪水などの水害(予想つく自然災害)によって浸水した場合は車両保険に加入していれば保証対象になります。ただし「全損」という扱いになってしまえば、修理費の補償はなく、保険金が支払われることになります。

「全損」扱いとなる状況としては、以下2点が考えられます。

① エンジンまで水没・修理が不可能な状況

② 修理費用が保険金額を超える

その代わりに、地震や火山の噴火が原因の津波で起きた水害は予想がつかない自然災害なので、保険会社が適切な保険料を設定することが難しい為に、一般的な車両保険の対象外として扱われます。 仮に、地震などによって引き起こされた津波で自動車が流されても補償はされません。 (ただし「地震・噴火・津波車輌全損時一時金特約」という自然災害で全損となっても一時金として50万円を受け取ることができる特約があります。※保険金額が50万円に満たない場合は保険金額が上限となります。) 何が起きてもいいように保険内容の見直しなどは定期的にしておくようにしましょう。

水没被害に遭った場合は、ディーラーでもいいですが、信頼できる整備工場へ運んでもらい状況の把握をしてもらいましょう。ディーラーでは新品部品に交換するので、修理費用や交換費用などが高額になる恐れがあります。整備工場では、必要な箇所を最低限の費用や中古パーツで対応してくれることが多いので費用を抑えたいと思っている時に助かることがあります。また、信頼している整備工場であれば悩み相談もできるだけではなく、親身に相談に乗ってもらえるので安心できます。

車が水没した時の修理費などの話

車種によって異なるものの一般的には以下のような修理費がかかると考えられます。浸水被害の様子やどんな状況・状態かによっても異なります。

・床下浸水:約25万円以上

・シート交換:約50万円以上

・エンジン、ミッション修理:約100万円以上

・タイヤ交換、バッテリー交換:約1~5万円以上

・ドライブシャフト交換、オルタネーター交換:約10~20万円以上

保険適用であれば車両保険で修理することが可能ですが、上限を超える場合は実費となります。修理して乗り続けることも大変難しいことであることを頭に置いておきましょう。 また、海水がマフラーや車内浸水した場合は、水位の高さによって修理費が高額になってきます。

車が水没しても乗り続けることが可能?

愛車だからこそ、水没しても乗り続けたいと思うのは自然な気持ちかと思います。無理は承知でも、乗れる限りは乗り続けたいと思うことでしょう。ですが、修理して乗り続ける場合、その車が持つ価値なども含めて考えた方がいい場合があります。古い車であれば修理をする為の部品がなかったり、修理をして乗り続ける予算分で新車を購入し乗り続ける方が経済的な可能性も考えられます。

また、仮に後々、新車購入時に下取りをしてもらおうと思っても、「冠水歴有り」というレッテルがついてしまう為、下取ってもらうことが難しくなります。これは中古車市場では「修復歴有り」よりも値段がつかなくなってしまう為です。 中古車として買い取ってくれる可能性もありますが、その査定額は想像よりも低い値段が付く可能性があります。しかし海外へ輸出ができる可能性もありますので、買取業者へ相談してみると良いでしょう。

まとめ

水没した場合、どのようにしたらいいのか、またどのような状況になってしまうのか、ご理解頂けたでしょうか。 また、想像したくないことではありますが、仮に水没した際にどのような対応を取るべきか、一度シミュレーションや想定をしておくと、いざという時に動きやすくなると思います。

水没した際には、各自で判断するのではなく、必ずレッカー車を呼んで、専門家に状況を確認してもらうこと、保険会社にどこまでが保険適用なのかを確認しておくこと、また、売却額の査定をしておくことが大切です。 また、どんなことが起きてもいいように保険を普段から見直しておくことをお勧めいたします。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

おすすめ記事