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車検の時にはエンジンオイル交換も一緒にしましょう!季節に合ったエンジンオイルを使用することも愛車を長持ちさせる秘訣です。

投稿日:2021/06/30

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皆さんは季節に合わせてエンジンオイルを変えていますか?現在の車やオイルは性能が高くなっていますが、季節や経年によって変えることが望ましい場合があります。今回はエンジンオイルを季節や経年によって変えるのが望ましい理由について紹介します。

エンジンオイルとは

エンジンオイルは車を動かすために必要な油です。エンジン内部を循環して各部をスムーズに動作させたり、エンジンを保護したり、防錆作用などの効果がありコンディションを保つためにとても重要な存在です。エンジンオイルは使用するたび劣化するため、走行距離や期間によって交換することが必要です。整備工場にオイル交換を依頼すると、車の状況に適したオイルを提案してくれるのでおすすめです。オイル交換時期を忘れてしまう方もいると思うので、車検の時にはオイル交換するようにしておきましょう

エンジンオイルの粘度

エンジンオイルには粘度があります。エンジンオイルの数字を見ると低温環境での対応指数と高温環境に対しての指数が分かります。簡単に言うと、数字が小さいオイルは寒い環境に強く、数字が大きいオイルは高温になっても強いオイルです。

<エンジンオイルの特性>

・オイルが硬いと抵抗に繋がり、エンジンの始動性にラグが生じることがある。

・高温になるとオイルがサラサラになるので、高温でもある一定の粘度を維持するオイルがエンジンにとって良い

・現在のオイルは各種高性能添加剤が入っているので対応できる幅が広く、以前のように季節に応じて変える必要が少ない。

現在の車ではエンジン設計を「0W-20」や「0W-16」といった低い粘度で設計されています。これは燃費を向上させるためでもあるため、粘度を上げたオイルを使用すると燃費の低下が引き起こされる可能性があります。エンジンの性能を高いまま維持するには1年を通じて指定の粘度を保つことが大切と考えられます。7~8万キロを超えるとエンジンの内部などに隙間が生まれるため、オイルで隙間を埋めてあげることも必要になります。そのためエンジンオイルは経年によって粘度を選択する必要もあります。

特に旧車はその傾向が強くなるため、最新の車よりも粘度の高いオイルを使用することが必要です。粘度が高くなると冬時期にオイルが硬くなりやすくなるため、暖機運転をしてエンジンを温めてから動かすことが大切です。それはオイルが硬いままではエンジン内部を上手に循環できないことが懸念されるからです。エンジンオイルの粘度は季節に応じたものを選択する必要もあり、そのエンジンオイルに合わせた車の使い方もあります。

エンジンオイルの選び方

エンジンオイルの選び方について紹介します。まずご自身の車に適したエンジンオイルの粘度を調べましょう。車に搭載されている取扱説明書を確認します。そこに新車時点で使用されているエンジンオイルの粘度が記載してあるので、そちらのエンジンオイルを使用します。取扱説明書が手元になかったり見てもわからなかったりしたら、整備工場で相談すると良いでしょう。

次に冬季に走らせることを考えてエンジンオイルの粘度を選定します。「SAE粘度表示」があり、世界中で利用されているエンジンオイルの粘度表示方式です。基本的に10Wはマイナス25度の環境に対応し、0Wはマイナス35度の環境に対応しています。寒冷地では10W以下を目安に選びましょう。メーカー推奨の粘度範囲で検討してください。

またエンジンオイルを構成している基礎の素材によって異なります。この基礎の素材を「ベースオイル」と呼び、原油を様々なレベルで精製しています。ベースオイルに様々な添加剤を組み合わせてエンジンオイルが誕生します。

<ベースオイルの種類>

「全合成油」

高度な精製にかけて作られる原油から不純物の大半を除いた高品質なオイルです。高温・低温のどちらにも強く耐久性に優れているので、高スペックの車やスポーツカーなどに適しています。エンジンへの負担も小さく長く乗り続けたい人に向いています。ただ性能がよいので値段も高い点がデメリットです。

「鉱物油」

原油から有害物質を取り除いた安価で使いやすいオイルです。普及率が高く日常使用に向いているオイルとも言えます。エンジンの材質の都合で旧車の場合こちらをすすめられる傾向があります。冬場にエンジンの始動性が悪い特徴があります。

「部分合成油」

合成油と鉱物油を混ぜ合わせたオイルです。両者の間くらいの性能があるオイルで手頃な価格帯で販売されています。鉱物油の弱点である冬場の始動性が悪い点などが補われ、普段使いに合っています。また高速道路をよく利用する人にもおすすめのベースオイルです。

「シビアコンディション」に気を付けて走行しましょう。シビアコンディションは車の使用環境を指す言葉で、大きな負担を受けやすい環境で車を使用する場合のことを言います。例えば砂利道、渋滞、寒冷地、海辺などの場面や、ストップ&ゴーを繰り返すような渋滞、エンジンやオイルが充分に温まらない状態の低速や短距離の走行などが該当します。シビアコンディションによって引き起こされる負担は特に冬場に発生しやすい傾向があります。シビアコンディションに該当する環境で車を使用する場合は、通常よりもメンテナンスを高い頻度で行わなくてはいけません。エンジンオイルもシビアコンディションに合ったものを選ぶことが大切です。

まとめ

エンジンオイルの交換時期などお分かりいただけましたでしょうか。季節によって変えた方がいい車もありますが、現在の車は基本的には走行距離や期間に応じて交換する方がよいでしょう。そのうえで経年も加味してオイルを選択すると車を長持ちさせることが出来ます。走行距離や期間に応じてエンジンオイルを交換する際に、季節や経年を考えたエンジンオイルを選択するのがベストといえます。いずれにしてもエンジンオイルを気にすることが愛車を大切にすることにも繋がります。エンジンオイルはベースオイルから粘度やブランドなど多種多様にあり、車に詳しい方以外はどのオイルを使用すれば良いのか分からなくなると思いますので、信頼できる整備工場でエンジンオイルについても相談することをおすすめします。

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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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