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車のキュルキュル音。謎の音の原因と解決策…放置はNG!

投稿日:2019/07/02

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皆さんは、車から異音がした時はどうしていますか?車両不良なのか、自分が管理していなかったからなのか疑問を感じたり、どうしたらいいものかと考えたことはありませんか?車から聞き慣れない音がした時には、どう対処するのが一番望ましいのでしょうか。自分の手で直すこともできるのでしょうか?音が鳴らなくなれば安心なのでしょうか?疑問になることはしっかりと解決させていきたいものですよね。 今回は、一般的には車屋さんに持って行くことが望ましいのは分かっていることだと思いますが、原因などをちょっと見ていきましょう。

まず、車からキュルキュルと異音を発した時に対処する方法をご紹介いたします。

ファンベルトとは

異音の正体は、「ファンベルト」である可能性が高いと言えます。異音が鳴る場合は、エンジンをかけたタイミングでキュルキュルと鳴り始めます。甲高いキュルキュル音はファンベルトによるもので、エンジンの動力をエアコンやラジエーターのファン、または発電機などに伝えるベルトが鳴っていると考えられます。

エンジンルームを開けるとベルト状のものが見えます。プーリーと言う滑車を通して回転運動が行われ、ファンベルトを始めとした「パワステベルト」「エアコンベルト」が動きます。キュルキュルと異音がするということは、うまくベルト同士が噛み合っていないことから不安定な回転音が鳴ります。プーリーからの異音の場合は、「カラカラ」「カタカタ」という部品同士がぶつかっているような音が鳴ります。

また、クランクの回転によってカムシャフトを駆動させる車は、エンジンの内部にある「タイミングベルト」も異音を発生させる可能性があります。タイミングベルトからの異音の場合はエンジンが不調となる場合が多いので、エンジンをかけていて異音がした場合には「ファンベルト」であることが最も疑わしいです。

それではなぜ、ファンベルトが鳴るようになってしまうのか、そのメカニズムを探ってみましょう。

鳴く理由その1「ゴムの劣化」

ファンベルトはゴムでできています。ゴムの素材で出来ているので時間経過と共にゴムが劣化していきます。ゴムが劣化してくると、次のような症状が出てきます。 「ひびが入る」「亀裂が生じる」「たわむ」「ゆるむ」「伸びる」「すべる」などです。経年劣化によって摩擦熱やエンジンからの熱によりゴムが硬化し、諸症状が引き起こります。

異音だけで済めばよいですが、最終的にはベルトが切れ動かなくなります。

鳴く理由その2「張力の不足」

その他の理由として、プーリーにかけられたベルトが緩むことで引き起こされると考えられます。張力‥つまり引っ張る力が落ちるので滑りやすくなる状況になります。ゴムが伸び、摩耗した結果、ベルトが劣化したりベルトの張りを持たせていないという原因が考えられ、ゴムが伸びてしまったことにより音が鳴ってしまう症状が引き起こされます。ベルトの張りを調整し異音が直る可能性がありますが、使いこんでいるベルトはすぐに音が再発する可能性があります。ゴムの弾力は、エンジンを止めた状態で触れてみれば弾力を確認することができ、劣化し硬化したベルトは張りが足りない状況になっています。

張りを戻す装置にテンショナーというものがあります。張りが戻れば異音がしばらく収まるものの、また異音が発生するので、ベルトを交換した方が良いと考えられます。

鳴く理由その3「機械の不具合や故障」

ベルト以外が原因で鳴る可能性がある場合の異音があります。

先ほど紹介しましたプーリーやテンショナーが錆びてしまうと異音が発生します。錆びたプーリーやテンショナーによって、ベルトとの摩擦が極端に増えて悲鳴のように鳴くことがあります。また、ポンプやコンプレッサーが壊れ、ロックすることによりプーリーが正常に回転しなくなり、ベルトの摩擦が極端に増えベルトで駆動せず異音が発生し、ゴムが焼けるような異臭までする場合もあります。

エアコンが動かなくなったり、発電ができずバッテリー上がりになれば、ベルト交換だけでは済まなくなる可能性があります。また、エンジンの駆動に連動した補器装置の故障によってベルトが滑って最悪の結果はオーバーヒートしプーリーやベアリングなどの部品が破損することもあります。

点検して鳴くようなベルトを見分けよう

まず、異音を感じた際にはボンネットを開けエンジンルームを確認しましょう。ベルトの状態を確認し、どのような状態になっているのか目視点検し異常がなかった場合は、補機類などを確認しましょう。補機類も正常に作動していれば、「鳴き止め剤」を噴射してみましょう。 「鳴き止め剤」は、粉末やシリコングリスになっていて、ホームセンターや自動車用品店などで売られています。ベルトの硬化、破損がひどくなければ使用できます。

また、ベルトの表面のゴムが裂けてしまいヒビが入っていることもあります。懐中電灯などで照らしてみると、裂けやヒビなどが確認出来ます。 もしご自身でチューニングした際には、追加装備のパーツと干渉してベルトが損傷する可能性もありますので注意してください。 くれぐれも点検時はエンジンが始動しないように十分気を付けて下さい。

考えられる対策

ベルトの硬化がひどくなかったり破損もひどくない状態であれば、「鳴き止め剤」を使うことで音が鳴き止み安心できるでしょう。安心した結果、放置してしまうかもしれませんが、放置すると故障が原因で車が動かなくなってしまう事もありますので気を付けてください。 技術的知識があれば、自分で調整もできるかもしれませんが、整備工場に相談をして整備を受けることが必要です。また、ベルト交換なども使用状況や交換時期などによって異なってきます。

車の保管環境によって左右されますが、車検整備時の点検で寿命が近いのであれば早めに交換することをおすすめします。中古車なども走行状況や点検状況が定かではない場合は、異音がしたら点検や整備工場へ点検依頼をしましょう。

エンジンルームの確認もプロである整備士に任せる方が良いでしょう。自身ではチェックするポイント・基準などは分からないでしょうから、張りがあるかどうかをチェックするのは難しいことでしょう。プロに任せることも非常に大切なことです。

異音を感じたらこうしよう!

いかがでしょうか。 エンジンからの異音などを感じた際には、①どんな状態で②どんな音が③どこから鳴っているかを確認しましょう。今は、スマートフォンなどが高機能なので、動画を撮影しながら状況を記録しておくことも大切です。 また、ご自身に車の知識があったとしても勝手な判断はしないようにしましょう。憶測や予想を立てることは可能かと思いますが、その上で整備工場やディーラーなどに持ち込んでしっかりと点検してもらって安心して運転できるように状況を整えることも大切です。

異音が鳴るということは何かの異常が起こっている状況なので、放置すると車が動かなくなったりオーバーヒートしたりという状況になってしまいます。ですので異音や不可解な現象が起きた場合には、信頼できる整備工場へ持ち込んで車を点検し、修理・もしくはベルト交換をしてもらうことをおすすめします。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]