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車あるある。寒いとエンジンがかからない!?原因と対処法

投稿日:2020/02/12

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皆さんは、寒い冬の時期になるとエンジンがかかりにくいという経験をしたことありますか?寒いと人も動きが鈍くなるように車も動きが鈍くなってしまうようです。季節的な問題も当然考えられますが、大切な愛車の定期的な点検を整備工場でしてもらっていれば解決できる可能性もあります。 その点も踏まえて、今回は、寒い時になるとエンジンがかかりにくくなる・かからない原因についてご紹介いたします。

寒い冬にエンジンが、かからないのは何故?

気温低下によるトラブルでエンジンがかかりにくくなります。 エンジンは、内部で吸気・圧縮・燃焼・排気を繰り返す中で、ピストンを上下運動させています。ピストン運動をクランクシャフトに伝え車を動かす力を生み出しています。結果としてエンジンを始動させる時は抵抗力がとても大きいので、セルモーターを使ってエンジンのピストン運動を開始させています。セルモーターを動かすにはオルタネーターで充電したバッテリーを使ってクランクシャフトを回しているので、寒い冬ではエンジンの抵抗力が大きくなっている点も原因の1つと考えられます。

他にはエンジンがかかる為に重要なエンジンオイルなどが寒さで動きにくくなってしまうことです。寒くなると油分は固まってしまいます。エンジンをかける時に抵抗力が増えるのでバッテリーへ負担もかかり、余計な電力が必要となった結果、エンジンがかかりにくいという状況に陥ります。 エンジンをかけた時に、エンジンがかからず「キュルキュル」と音がしている状況では、セルモーターが頑張って動いているもののクランクシャフトが通常通り動いていないので、電力不足が原因でエンジンがかからない状況になっています。

バッテリーの電力が弱くなるとエンジンがかかりにくくなります。冬場はバッテリーの放電力が弱まってしまいセルモーターを動かす力が弱くなり、エンジンがかかりにくくなります。エンジンを始動させるには、バッテリーでセルモーターを動かすことが必要となるので、バッテリーが弱まるとかかりにくくなります。 気温が下がった状態では、バッテリー内部の性能が落ちてしまうので、その点も覚えておきましょう。

寒い冬にエンジンがかからない時の対処法は?

エンジンをスムーズに始動させる方法としてセルモーターを3~5秒間回して止める動作を繰り返すことがオススメです。 エンジンがかからない状況にあっても、セルモーターを回すことによってエンジンオイルをエンジン内部へ行き渡らせる効果があります。何度か繰り返して行うことでエンジンオイルがピストンとシリンダーの気密を徐々に保持しエンジンがかかってくれるでしょう。

全くもってかからない時は、無理してエンジンをかけることはせずに30分~1時間様子を見て、再びエンジンをかけるようにしましょう。エンジンのピストンの上には気化ガスに点火するプラグがあり、プラグがガソリンで湿ってしまい点火しづらい状況になっているのかもしれません。なので、時間を置いてエンジンをかけるようにすることがポイントです。

ブースターケーブルを使ってエンジンの始動を試みるのも方法です。他の車からバッテリーを充電させながらエンジンをかけてみましょう。バッテリー上がりやバッテリーが弱っている為にエンジンがかかっていないのであれば、解決する可能性があります。

寒い冬にエンジンがかからない時のNG行動

無理にエンジンをかけるとエンジンやセルモーターに負担が掛かり寿命が短くなってしまったりする可能性が高まるので注意が必要です。仮にエンジンがかかった時は、エンジンを始動してから一定時間エンジンの回転数を抑えておくことが大切です。エンジンに負担をかけないように心がけましょう。

エンジンが冷えているためエンジンオイルが固い状態で連続してセルモーターを回すと、十分な力が発揮されずエンジン内部のシリンダーを痛めたり機能低下したりするので、エンジンがかかりにくい時に無理してセルモーターを連続して回すことは避けましょう。 また、何度もキーを回しているとバッテリーが上がってしまう原因にもなりかねないので、その点も十分注意しましょう。オルタネーターを回すことで充電されますが、エンジンがかからず車が始動していない状態ではオルタネーターが発電しない為、バッテリー上がりの原因になることは言うまでもありません。

エンジンが、かかったとしても短い走行で終わらせることが無いようにしましょう。 エンジンを停止し、しばらくして再びエンジンをかけようと思ってもかからない現象に陥るかもしれません。エンジンオイルが暖まりきる前に切ると、エンジンがかかりにくくなります。最低でも5km以上は走らせるとエンジンオイルが柔らかくなり、エンジンへの負担が軽減されます。 また、エンジンがかかったからと言って急発進させることも避けましょう。急発進をするとエンジンへ大きな力が加わってしまうので、あまりいい影響はありません。エンジンやエンジンオイルは急に暖まることはありません。車を労る気持ちを持ってスロースタートをしましょう。

寒い冬にしておくと良い事とは?

バッテリーは寿命があるので長期間使用しているバッテリーは畜電力が弱まり、バッテリー電力を放電させることが難しくなります。定期的に整備工場などでバッテリー液の残量を確認したり、蓄電状態の確認をしたりしましょう。

車を走らせる時間が決まっているのであれば、車を動かす前にエンジンをかけて暖機をしましょう。適正な温度にエンジンを暖めると本来の性能が発揮されます。エンジンオイルの消費量も少なくなるので、気温が低く冷えが強い時や何日間か車を動かしていない時は、暖機を事前に行いましましょう。

暖機をする為に、「エンジンスターターキット」という遠隔でエンジンを操作できるものがあります。家に居ながら暖機運転ができるのでオススメです。エンジンスターターキットは、市販されており自分で取り付けることも可能ですが、整備工場などで取り付けてもらうとより安心して使えます。 走行前に暖機運転をすることでエンジンオイルも適正温度まで上昇しますので、エンジンを労わるためにもエンジンスターターキットを利用してみるのも1つの方法です。

まとめ

いかがでしょうか。寒い冬にエンジンがかからない原因がお分かりいただけましたでしょうか。 暖冬と言われていても、寒い日はエンジンがかかりにくい可能性があります。予め対策をしておくと冬になっても怖くありません。もし分からないことやエンジンそのものが不調だと思った時は、信頼できる整備工場でエンジンやエンジンオイル、またバッテリーなどの状態を点検してもらいましょう。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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