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輸入車整備事例

BMW MINI(ミニ) R56 エンジンがかからなくなった...原因究明と修理事例

投稿日:2019/08/16

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突然エンジンがかからなくなってしまった!そんな経験はありませんか。 輸入車ユーザーの方は国産車ユーザーの方よりもトラブルの経験が多いかもしれません。 しかしトラブル経験が多い輸入車ユーザーの方でも、突然エンジンがかからなくなれば困惑してしまいますよね。

自動車は非常に多くのパーツの塊でもあるので、トラブルはどうしても起こってしまいます。 その中でも予兆があるもの、突然起こってしまい避けようがないもの、事前に予防できるものとに分けることが出来ます。

この修理事例では突然起こってしまったようでも、思い返せば予兆があったかもしれないという内容をお伝えします。

BMW MINI(ミニ)のエンジンがかからない!

自動車はイグニッションキーを回したりスタートボタンを押すと、キュルキュルとセルモーターが回りエンジンが始動する事は当たり前ですよね。 しかしその当たり前の事が起きないことを想像するだけでも冷や汗が出てきませんか?

そんな状況を起こしてしまったBMW MINI(ミニ)の修理事例をご紹介します。

輸入車人気を牽引しているといっても過言ではない“BMW MINI(ミニ)” 非常にオシャレなスタイルとカラフルなボディーカラーや内装パーツ類、多彩なグレードのラインナップで多くの輸入車ユーザーの心を掴んでいます。 女性にも大人気で、車のことをよく知らない女性でもMINIの事は知っているくらい。 そしてスポーツモデルはとてもパワフルで、見かけとは別の顔を見せる一面も持っています。

そんな“BMW MINI(ミニ)”ですが、休みの朝に買い物に出発しようとしたら、キュルキュルとセルモーターは回るがエンジンがかからなかったとの事。 何度か繰り返しているうちにエンジンがかかったが、エンジンがガタガタと振動するうえ調子が悪く、メーターにはオレンジ色に点灯するエンジン警告灯も点灯しているのでロードサービスを呼ぼうと思っていたら急に不調が収まったそうです。

少し走らせてみると問題なかったので、自走して整備工場へ来たとの事でした。 その間も特に不調を起こす事はなく、整備工場で点検しても特に異常が見当たりません。

ご入庫いただいたこの車両はR56と呼ばれるモデルで、1.6リッターのガソリン車です。 走行距離は約5万キロで大切に乗っていることが一目でわかるくらいキレイにされており、エンジンオイル交換も定期的に行っておられます。

輸入車対応のスキャンツールがあれば原因究明は可能

正常な状態だと故障原因は究明できないのでは・・とお考えになる方も多いと思いますが、近年のクルマは不調時の状態を記録するシステムが備わっているので、BMW MINI(ミニ)に対応したスキャンツールと呼ばれる自動車診断機を接続して記録を読み取ります。

特に輸入車はシステムが高度化していることもあり、輸入車に対応したスキャンツールを備えていない整備工場が多いのが現実です。 この事例のようなケースではスキャンツールがないと正確な原因究明が出来ないので、輸入車ユーザーの皆さまは輸入車に対応したスキャンツールを備えている整備工場へ愛車のメンテナンスを依頼する事が大切です。

スキャンツールで診断した結果は 2C01 Fuel Rail System Pressure Tow Low

燃料圧力が低い状況が起こっていたという記録が残っていました。 原因はこの可能性が高いと考えられます。

このBMW MINI(ミニ)は直噴エンジンと呼ばれるディーゼルエンジンに良く似た構造のエンジンが搭載されており、燃料をエンジンに送り込むためのポンプが2個付いているのです。 不調を起こした状況からすると高圧側の燃料ポンプが正常に作動しなかった可能性がありますが、確実に原因を掴むためお車をお預かりして点検する事に。

確実な診断を行い原因を究明

翌日、不調を起こした状況に近いシチュエーションでエンジンをかけて点検してみます。 数値を確認するためにスキャンツールも接続しておきます。

するとキュルキュルとセルモーターが元気に回るものの、エンジンがかかりません。 ユーザーさまが乗ろうとした時に起こった状態と同じです。 スキャンツールはエンジンの状態をリアルタイムに数値化した項目も確認する事ができますので、不調を起こした原因と考えられる高圧側の燃料ポンプの作動数値を注視します。

何度かセルモーターを回すとエンジンがかかりましたが、エンジンがガタガタと振動してエンジン警告灯も点灯。 こちらもユーザーさまからお聞きした状況と一致します。

やはり高圧側の燃料ポンプの数値が基準を大きく下回ってしまっていました。 そしてしばらくすると急にエンジンが正常に復旧。 そのタイミングで高圧側の燃料ポンプの数値が正常に。

ここまで確認出来れば高圧側の燃料ポンプ異常と判断して間違いないと思われます。 そう判断できるのはDr.輸入車ネットワーク内で蓄積しているメーカーや車種ごとの情報も大きなポイントになります。

ユーザーさまへスキャンツールで確認した内容と共に高圧側の燃料ポンプが故障した事が原因である事を説明し、分解修理できないパーツである事から交換する事となりました。 

交換作業が完了し無事に修理完了

このパーツはエンジンにとって重要なパーツでもあるため非常に高価となりますが、このまま無理して乗っていると完全にエンジンがかからなくなり安全に関わる危険がある事と、突然エンジンがかからなくなった時のリスクを総合的に判断しご納得のうえ作業を行いました。 パーツ代と故障原因診断料、交換作業費用含め約18万円となりましたが、お金には代えられない安心を得る事ができた修理でもあります。











これが交換した高圧側の燃料ポンプです。

交換後は不調を起こす事もなく快調となり、本来のミニらしさを取り戻すことができました。

そういえばエンジン不調の前兆があったのかもしれない...

納車時にユーザーさまへ説明を行なった際に、「そういえば数週間前からエンジンがかかるまでセルモーターを回す時間が長くなった気がしていたんだよ」というお話がありました。 ユーザーさまは少しおかしいな?と感じていたものの、エンジンはちゃんとかかるのでそこまで気にしていかなったそうです。 今思えば燃料ポンプの不調が起こり始めていたのでしょう。

突然起こってしまったトラブルでしたが、クルマからは予兆を発していたようですので、何か今までと違うなと感じたら整備工場へ相談へ行くことをおススメします。 輸入車対応のスキャンツールで早期に不調原因を見つけ出すことができるかもしれません。

そしてこの症状が起こった場合は点火系のエラーコードも検出される場合が多く、輸入車整備の知識や情報がない整備工場ではスパークプラグやイグニッションコイルが不良を起こしているといった間違った診断をしてしまい、不要なパーツ交換を発生させたり作業時間が大幅に掛かってしまうといった事が起こりえる事例でもあります。

BMW MINI(ミニ) R56 エンジンの修理事例からお伝え出来ること

この修理事例からお伝え出来ることは以下となります。

・今までと何か違うと感じたら早めに整備工場へ相談しましょう。 

・輸入車のメンテンナスは輸入車に対応したスキャンツールが備わっている工場へお願いしましょう。 

・知識や情報を持った整備工場ならより正確な故障診断が可能です。 

・輸入車は高額な修理となる事もありますが、安心安全や故障した場合のリスクを考えて早めに修理を行うことが大事です。


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[Dr.輸入車ドットコム編集部]