車検は自賠責保険証がない場合でも受けられる？そもそも自賠責保険証とは？

自賠責保険証は、車を運転する際に必ず携帯しなくてはなりません。車検でも必須の書類です。しかし、長年確認しないうちに紛失してしまったという方もいるかもしれません。

そこでこの記事では、自賠責保険証を紛失した際の再発行の方法や不携帯時の罰則について詳しく解説します。

そもそも自賠責保険証とは？

自賠責保険証（自動車損害賠償責任保険証明書）は、自賠責保険加入時に発行される保険証券です。主に、自動車の登録番号や車体番号などの「車両情報」と、保険に関する詳細が記載されています。

自賠責保険証の携帯義務

自賠責保険は、運転時に必ず携帯しなくてはなりません。万が一自宅に置きっぱなしで車を運転した場合、自動車損害賠償保障法の法令違反対象となるため注意しましょう。

また、コピーしたものではなく必ず原本を携帯してください。法令上で、原本を携帯することが定められています。

自賠責保険証の不携帯の罰則

自賠責保険証を不携帯で運転した場合には、30万円以下の罰金が科せられます。ちなみに、自賠責保険に未加入で運転した場合の罰則は、1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金です。加えて違反点数は6点とかなりの重罰を負わなければなりません。

自賠責保険証がなくても車検を受けられる？

車検を受けるときには、自賠責保険証が必要です。なぜなら、車検の書類に自賠責保険の証明書番号を記入しなければならないからです。そのため、紛失してしまった場合には再発行しなければなりません。

しかし、車検期限が迫っていて、自賠責保険証の再発行手続きが間に合わないのであれば、そのまま車検を受けられます。

その場合は、新規で自賠責保険に加入しましょう。保険期間を25ヶ月で契約すれば、車検期間を含めてカバーできます。二重加入となってしまいますが、特に違法ではありません。重複している間に補償を受ける場合には、早く契約した方が適用されます。

自賠責保険証を再発行したい場合はどうする？

自賠責保険証は再発行できます。再発行の手続き方法について詳しく紹介します。紛失してしまった、または汚損してしまったという方はぜひチェックしてください。

保険会社に問い合わせる

自賠責保険証を再発行するときは、保険会社に問い合わせましょう。基本的には保険会社の窓口のみで行っています。保険代理店には自賠責保険加入者の名簿が存在せず対応できないため、注意しましょう。

どこの保険会社かわからない場合は？

保険会社が不明であったり、覚えていなかったりする場合は、車を購入したディーラー・販売店に確認しましょう。しかし、個人間での取り引きやネットオークションで購入した場合には、自分で自賠責保険証の名義変更等を行っているはずですが、不明だとそのままになってしまう可能性があります。この時は、自賠責保険を取り扱っている保険会社に1件1件確認するしか方法がありません。

問い合わせるときには、車の登録番号、車両番号、車検証の車台番号を伝えましょう。

再発行時に必要なものは？

自賠責保険証の再発行に必要な書類は次の通りです。

・印鑑

・身分証明書（運転免許証・健康保険証・マイナンバーカードなど）

・自賠責保険証明書再交付申請書（署名捺印必須）

汚損で再発行する場合は、汚れてしまった証書を持っていきましょう。

基本的に、契約者本人が手続きするとスムーズです。代理人であっても、契約者本人が記名・捺印した再申請書と代理人の本人確認書類があれば再発行できます。再発行にかかる費用は基本的に無料です。

即日発行が可能な場合もありますが、長いと1〜2週間程度かかります。車検までに必要な場合は時間に余裕をもって手続きすることをおすすめします。

自賠責保険証以外に車検に必要な書類って？

車検では、自賠責保険証以外に以下の書類を用意しましょう。

・車検証

・自動車税納税証明書

・身分証明書

書類に加えて以下のものも必要です。

・印鑑

・車検費用

必要書類が揃っていなかった場合、車検に通りません。紛失に気づいた時点ですぐに再発行しましょう。

まとめ

自賠責保険証は、車を運転するときには免許証や車検証と共に必ず携帯しなくてはならない重要な書類の一つです。万が一、不携帯だった場合には法令違反となり、罰金を支払わなくてはなりません。また、車検を受ける際にも必要です。以上のことから、紛失が発覚したらすぐに再発行手続きを行う必要があります。書類関係を万全に整えたうえで、車検を受けましょう。

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[Dr.輸入車ドットコム編集部]