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【車のエアコンが臭い】異臭の原因と対処方法をご紹介

投稿日:2019/05/23

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皆さんは、車のエアコンを付けた時に嫌な臭いを感じたことはありませんか?エアコンから臭いにおいがある時は一体どのような原因で臭ってしまうのでしょうか。 今回は、エアコンの嫌な臭いの正体や臭いを防ぐ方法などをご紹介いたします。

カーエアコンの嫌なにおいの正体

エアコンから出てくる異臭の原因は一体なんなのでしょうか。一般的に考えられるのは「カビ」「バクテリア」と言えます。何故、原因がそこだと言えるのか。それはエアコンの仕組みに注目すると見えてきます。

エアコンが冷気を作る仕組みとして、冷媒ガスというものを利用し車内などの熱を外に出したり、また、ガスを圧縮膨張させることで冷気を生み出し、車外に大量の水を放出します。この水は、駐車場などでアイドリング状態にしたままエアコンを使用した車の下に溜まっているものといえばイメージしやすいかと思います。

エバポレーターという熱交換器が車内に設けられ、その周辺に水が溜まり、その溜まった水が原因となりバクテリアやカビを発生させる為、嫌な臭いを引き起こします。このエバポレーターは、人の手が入りにくいところにあるので、掃除をしたり溜まった水を取り除いたりすることが難しい為、手入れが行き届きません。

車内の換気や掃除をしても100%匂いを取ることは難しく、芳香剤などでも限界があります。

消臭剤で対処するのには限界がある

車そのものに様々な匂いがあります。新車で納車された際にも「新車の臭い」というものがあるくらいです。ただ、新車の臭いは次第に慣れていきますし、換気をすることで一時的にでも軽減できます。

近年では、芳香剤や消臭剤などがあるので、対処することが可能です。こまめな車内清掃と芳香剤の使用をすることで、よりその効果は高まります。カビやバクテリアの他、車内にどうしても溜まるゴミや食べ物のカスなどが匂いの原因になることがあるので、その点を排除すれば車内の臭いそのものは抑えることができます。

ただし、芳香剤や消臭剤はあくまでも車内の臭いを軽減させるためのものであります。エアコンの臭いが起こる原因には効果があまりない為、その場凌ぎになってしまうことがあります。

カーエアコン専用消臭剤を使う

エアコンのカビやバクテリアが原因で発生するエアコンから漂う異臭については、「エアコン専用消臭剤」を使うと消臭効果があります。吹き出し口から、エバポレーターに向けて噴射することでカビやバクテリアなどを排除することができるという優れものです。発生を抑える効果もあり、匂いをなくすだけではなく今後もより効果的に続くことが期待できます。

ですが、消臭剤を使ってみたところ一時期的に抑えられていた臭いにおいも、しばらくすれば再発するということがあります。それは、100%排除できるわけではないこと、また、エアコンを使っている以上どうしてもカビやバクテリアは発生してしまうからです。

エアコンの吹き出し口から噴射したものの直線的に届く場所と湾曲して届かない場所もあるので、その場合にはスチームタイプというものを使用すると効果的です。

エアコンの専用消臭剤を使う際には、シーズンごとに何度か定期的に使うことでしばらく抑えることができます。(目安:1シーズンに2~3回)

エアコンフィルターを交換するのが、異臭を防ぐコツ

エアコンには、エアコンフィルターというものがついています。家庭にあるエアコンにもエアコンフィルターがあるように、車内にも同様のフィルターがあるのでフィルター交換を定期的に行うことがオススメです。

一般的に、エアコンフィルターの目的として、空気を取り入れる際にゴミや異物などを吸いこむ目的があります。その為、長い間使い続けるとフィルターにゴミが溜まったり、エバポレーターにまでそのゴミが入り込み損傷するという事態が引き起こされることがあります。

エバポレーター自体アルミニウム製で、外から衝撃が与えられてしまうと損傷しやすい欠点があり、冷媒ガスが漏れ出てしまったり、エアコンシステムが故障してしまったりという原因になりかねません。

カーエアコンのフィルターは、ゴミや異物を吸いこむ効果もありますが、その他にエアコンからの異臭が起こる原因物質のカビやバクテリアの発生を抑え除去する効果もあります。清潔な状態を保っておくことで、その効果がより実証され、エアコンの風による不快感を解消させることができます。

エアコンフィルターの交換時期は、1~2年の交換が望ましいですが車種やエアコンの使用状況などによっても異なりますので、異臭やエアコンの効きに違和感が起これば交換してみましょう。

また、エバポレーターは助手席側に設置されていることが多く、エアコンフィルターもまたその傍にあるので、取り替えや取り出しなど車を触った経験のある人なら難しくはないと思います。(自信がない人は、整備工場へ車検の際にでもエアコン周りの点検を依頼しましょう。)

近年のエアコンフィルターは、高機能のフィルターが増えており、「除菌性能」「活性炭入り」というものがあります。車種などに応じて対応しているかが異なりますので、注意をして買い替えるようにしましょう。

プロが行うカーエアコン洗浄

エアコンからの異臭は、エバポレーターが原因ということでしたが、やはりどうしてもご自身の手で洗ったり綺麗にすることは難しいです。そこで、プロの手をお借りしましょう。

プロが行うエアコン洗浄では、専用の機械を使ってエバポレーターの水分を取り除きカビやバクテリアなどの発生を抑える作業を行います。これによって、カビやバクテリアの発生を取り除き、また抑えてくれるのでしばらく脅威に怯えずに済みます。また、エバポレーターを直接洗浄する方法で異臭対策を取ることがあります。当然、100%綺麗になるわけではありませんが、直接洗浄するので異臭発生を抑えることは大いに期待ができます。

自分でもできるカーエアコンの臭い対策

自分でもできるエアコンの異臭対策として、クルマのヒーターを10分ほどつけておくという方法があります。

「本当に効果があるの?」と疑問に感じられるかもしれませんが、当然効果はあります。カビの原因である胞子を車から排除することと、エバポレーターを乾燥させることに効果的であるからです。

時期によっては、暑くしんどいかもしれませんが乾燥させることができるので、乾燥するということは湿気がなくなりますから、バクテリアの発生やカビの発生を抑えることができます。特に雨の日に使用した時や湿気の高い日に運転をした際には、意識的に車を使い終わってから、ヒーターをつけるケアをしてあげると臭いを抑えることができます。

しかし根本的に解決するという訳でもありません。気になる場合はプロに清掃をお任せしましょう。

カーエアコンに違和感が起きたら

エアコンからの嫌な臭いが起こる原因についてご紹介いたしました。

一般的に車検の際にはエアコン系統の点検項目は含まれていないので、車検の時にもエアコンの点検をお願いすると快適なカーライフを送ることができます。もしも壊れていた際には、専門店で優良品を購入し修理することができますので、エアコンの違和感が起きたら点検の際にお願いしてエアコンの調子をチェックしてもらいましょう。

【Dr.輸入車ドットコム編集部】

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