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電子車検証とは?メリットやデメリットを解説!

投稿日:2023/01/10

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2023年1月4日から車検証が電子化されました。電子車検証に変わるとどのようなメリットがあるのでしょうか。また、電子車検証を交付してもらうための手続きが必要なのか不安に感じている方もいるかもしれません。

この記事では、これまでの車検証との違いや導入のメリットについて解説します。

電子車検証とは

電子車検証は、ICタグが付いている車検証です。「電子」と名前がついているものの、紙ベースである点は今までと変わりません。

従来の車検証と異なるのは、ICタグをスマートフォンやパソコンなどの端末で読み込むと、車検にまつわる情報を閲覧できる点です。車検証閲覧アプリを用いて、いつでも閲覧できます。

また、大きさに関しても、A4サイズからA6サイズに変更されました。ICタグから参照できる情報が多く、券面への記載項目が減ったことによりサイズが小さくなったと考えられます。

電子車検証を受け取るための特別な手続きは不要です。次回の車検時に自動的に切り替えられるため、安心してお待ちください。

どうして車検証を電子化するの?

国土交通省は、車検証を電子化した目的を「自動車ユーザーや自動車関係の事業者の皆様のさらなる利便性向上」と発表しています。

引用:電子車検証について|事業者の方へ|電子車検証特設サイト

これまでは、運輸支局へ出頭しないと車検証を交付してもらえませんでした。しかし、電子車検証はオンライン上で手続きできるため、わざわざ運輸支局まで行く必要がありません。手続きの手間と時間が大幅に削減されるため、事業者にとってはメリットといえるでしょう。

電子車検証に記載される情報とは

電子車検証で記載される情報は、券面に記載されるものとICタグに格納されるものとで違いがあります。また、従来どおり2次元コード(QRコード)も印刷されており、そちらからも各種情報を確認できます。それぞれの内容の違いについてチェックしておきましょう。

券面記載事項

券面には車両の基本的な情報が載っています。

・自動車登録番号/車両番号

・車台番号

・交付年月日

・使用者の氏名(名称)

・車名、型式、自動車の種別、原動機の型式

・長さ/幅/高さ/車体の形状

・燃料の種類

・総排気量(定格出力)

・用途

・乗車定員/最大積載量/車両重量/車両総重量

・軸重(前前/前後/後前/後後)

・初度登録年月/初度検査年月

・車両識別符号(車両ID)

車両識別符号は、車両ごとに電子化にともなって付与されることになった番号です。車両ごとに設定され、番号が変わることはありません。

ICタグに格納されている情報

ICタグには下記の情報が格納されています。

・自動車検査証の有効期間

・所有者および使用者の氏名/住所

・使用の本拠の位置

・帳票タイプ

2次元コードで読み取れる情報

2次元コードで読み取れる情報は、従来と大きく変わりません。しかし、車検証の有効期間のみ2次元コードで確認はできないため注意しましょう。

・自動車登録番号/車両番号

・標板の枚数/大きさ/希望番号の識別

・登録年月日/交付年月日

・車台番号

・軸重(前前/前後/後前後後)

・型式

・燃料の種類

・使用者の氏名(名称)

・燃料の種類

・初度登録年月/初度検査年月

・帳票タイプ

・有効期間の満了日

・使用者の本拠の位置

車検証閲覧アプリとは

車検証閲覧アプリは、ICタグに格納された情報を閲覧するためのアプリケーションです。車検証が電子化され、2023年1月から提供開始されました。

パソコンやスマートフォンから、先ほど紹介したICタグの情報を閲覧できるほか、リコール情報などを確認できます。PDFでの情報を出力・保存も可能です。

電子車検証のメリット

電子車検証の概要を説明しましたが、一体どのようなメリットを得られるのでしょうか。3つのポイントに分けて解説します。

車両情報を簡単に管理できる

車検証閲覧アプリを使えば、車検情報・車両情報をスマホからいつでもどこでも閲覧できます。従来は車検証と別で管理しなければならなかった自賠責保険証のデータもまとめて確認可能です。管理・チェックの手間を大幅に削減できる点は大きなメリットといえるでしょう。

車検の時間を短縮できる

電子車検証になると車検にかかる時間が短縮されます。紙の車検証の場合、新しい車検証を交付してもらうために運輸支局まで出向く必要がありました。しかし、電子車検証の場合、わざわざ足を運ばなくてもシステムでデータを更新できます。数日かかっていた車検証交付の手続きが最短1時間ほどになるといわれており、この時間短縮は大きなメリットです。

車検の有効期限を知らせてくれる

車検の時期を正確に把握している方は意外と少なく、特に中古車だといつから2年なのかわからなくなってしまう場合もあるでしょう。しかし、車検証閲覧アプリには有効期限をプッシュ通知で知らせてくれる機能があるため、うっかり忘れることを防止できます。店舗から車検の時期を知らせるハガキが届くこともありますが、アプリからは満了日の60日前・30日前・1日後と最大で3回もお知らせしてもらえます。

電子車検証のデメリット

電子車検証のメリットを紹介しましたが、一方でいくつかの懸念点があります。主な3つを確認しておきましょう。

紛失・破損する恐れがある

紙の車検証は、A4サイズと紛失しにくい大きさでした。しかし、電子車検証はA6サイズであるため、正しく管理しないと紛失する可能性が高まってしまいます。ケースなどに入れて車内に保管しておくと安心でしょう。

しかし、ICタグが搭載されているためダッシュボードなどの高音になりやすい場所で保管は危険です。ICタグが壊れてしまうかもしれません。折り曲げたり、ICタグを切り取ったりするなどの行為も絶対にやめましょう。

手数料が高くなる

車検証の電子化に伴い、各種手数料が100〜400円程度値上がりします。ICタグ搭載のための費用補填が理由だといわれています。車検費用が引き上げられるほか、紛失・破損した際の再交付手数料も300円から350円に上がっているため気をつけましょう。

スマートフォンかパソコンがないと情報を閲覧できない

車検証情報を確認するためには、車検証閲覧アプリが必要です。そのため、スマートフォンやパソコンなどの端末が必要です。端末を持っていても、IC読み取り機能が非搭載の場合やコードリーダーが無いと読み込めないので注意してください。

まとめ

電子車検証は、2023年1月4日から交付されたばかりです。切り替え手続きは不要ですが、各種仕様が変更されるため事前に詳細を確認しておきましょう。適切に管理すれば、これまでよりも手続きの時間を大幅に削減できます。自家用車の車検証が電子化される前に、メリットや注意点をおさらいしておくことをおすすめします。




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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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