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スペアタイヤは車検に必要なの?そもそも普通のタイヤとどう違うのか

投稿日:2021/01/26

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皆さんは、スペアタイヤを車に乗せていますか。車種によっては、リアゲートにスペアタイヤがついているものや、荷室の下に格納しているものがあります。スペアタイヤが乗っていないと車検に通らないのでしょうか。 今回は、スペアタイヤと車検の関係についてご紹介いたします。

スペアタイヤとは

まず、スペアタイヤとは一体なんなのでしょうか。 スペアタイヤは、予め車両に搭載しているタイヤで、パンクなどのトラブル時に付け替えるためのタイヤです。車と同じサイズのスペアタイヤであれば問題なく走行できますが、応急用タイヤの場合は注意が必要です。車両後部に搭載しているオフロード車のタイヤは、ノーマルタイヤと同じサイズのスペアタイヤの場合が多いです。

スペアタイヤは、一般的なタイヤと比べると以下の3点が異なります。

<スペアタイヤと一般的なタイヤとの違い>

①ホイール部分が黄色

②タイヤが細い

③他のタイヤよりも小さい(テンパータイヤ・スペースセイバータイヤ)

テンパータイヤ:通常のタイヤと比べると、空気圧が高く設定しています。細いタイヤは柔らかい素材になっているため、車体を支えるためには高い空気圧でないと保つことができません。長距離の走行には不向きのタイヤです。 タイヤ交換ができない人が増えていますが、万が一、タイヤ交換ができなかった時はJAFなどのロードサービスへスペアタイヤへの付け替えをお願いする事もできます。

タイヤの種類

スペアタイヤ以外にどのようなタイヤがあるのでしょうか。一般的に、普通のタイヤは「ノーマルタイヤ」と言います。夏用のタイヤを「サマータイヤ」、冬用のタイヤを「スタッドレスタイヤ」、また汎用性の高い「オールシーズンタイヤ」の3種類があります。

サマータイヤには、細かく5つの種類があります。

①エコタイヤ:低燃費を実現するタイヤ

②コンフォートタイヤ:静粛性・居住性を重視したプレミアムタイヤ

③スポーツタイヤ:駆動力、制動力、操舵性能が高いハイグリップタイヤ

④Sタイヤ:乾燥路面での走行性能に特化したセミレーシングタイヤ

⑤ランフラットタイヤ:パンクしたままでも一時距離を走行できるタイヤ

ランフラットタイヤは、現在、高級車を中心に普及が進んでいます。スペアタイヤを搭載せずとも、いざという時は近くの整備工場まで走らせることが可能です。ただし、パンクした状態で走行を続けるのは危険なので、早めに整備工場で修理や交換をしましょう。

スペアタイヤは必要?

スペアタイヤは、必要なのでしょうか。 現在、スペアタイヤを搭載しない車両が増えています。自分でタイヤ交換ができなかったり、タイヤがパンクした時にJAFを呼んで対応したりするので、スペアタイヤを使わないケースがあります。そのためスペアタイヤを一度も使わずに廃棄となるのが勿体ないため、搭載しなくなりました。 そのほか、車体の車重を少しでも軽くしたり、スペアタイヤ分のスペースを空き容量にしたり、と効率化を考えた結果です。 タイヤ交換をするためには、ジャッキ・工具が搭載していないと作業ができません。そのため、タイヤ交換をしなければ不必要であると考えるようになりました。ロードサービスが充実しているので、ご自身でタイヤ交換をする必要はないかもしれませんが、できるようにしておくと万が一の時に心強いでしょう。

スペアタイヤと車検の関係

スペアタイヤと車検は、どのような関係があるのでしょうか。スペアタイヤは搭載義務がなくなりました。以前は、搭載義務がありましたが、現在はありません。スペアタイヤを搭載していなくても、パンク修理キットを装備している車両が増えましたので、タイヤがパンクしても応急処置ができるようになりました。 ですので、以前は搭載義務があったので、スペアタイヤを搭載していないと車検不合格でしたが、現在はスペアタイヤを搭載していなくても車検に通ります。

車検の時に、仮にテンパータイヤを履いたまま受けるとどうなるのでしょうか。 あくまでもテンパータイヤは応急用のため、走行制限があります。テンパータイヤでは、走行速度は80km/h、走行距離は約100kmと定めているので、結果として車検に通りません。安全に走行できないタイヤは車検不合格となります。

スペアタイヤの代わりになるもの

スペアタイヤを搭載していないと、パンク・バーストした時にすぐ対応できません。スペアタイヤの代わりに「タイヤパンク修理キット」があります。これは専用の補修材をタイヤエアバルブから注入して穴を埋めパンクを応急修理するものです。補修材注入時に空気も一緒に入れるタイプと、別体のエアコンプレッサーで空気を入れるタイプがあります。この修理キットは「タイヤの接地面」「3mm以下の穴・傷」「タイヤ1本分のみ」という条件下でのみ使えるアイテムです。タイヤが破裂した時やタイヤ側面の傷には「タイヤパンク修理キット」は使用できません。また、タイヤパンク修理キットは使用期限がありますので、期限が超えていないか定期的に確認しておきましょう。

スペアタイヤの点検

普段、いつも使っているタイヤの空気圧は定期的に点検すると思いますが、スペアタイヤの空気圧はチェックしない方が多いと思います。定期的に空気圧をチェックしておかないと、いざという時にスペアタイヤが使えなくなるので、スペアタイヤの空気圧も確認する事を忘れないようにしましょう。

タイヤの空気圧は、ガソリンスタンドやカーショップなどに空気圧をチェックするアイテムも販売しているのでチェックしてみましょう。いざという時のために日頃のメンテナンス・点検は大切です。 また、スペアタイヤを搭載していない車両の場合は、タイヤパンク修理キットが搭載しているか確認しましょう。いざという時に役に立ちます。タイヤがパンクした時やバーストした時などの処置をどこにお願いするかを決めておくのも大切です。 お近くの整備工場へ普段から点検を依頼しておけば、いざという時にも相談しやすいでしょう。

まとめ

スペアタイヤを搭載していなくても車検は通りますので安心してください。ただしテンパータイヤを装着した状態では車検に通りません。スペアタイヤはいざという時に役立ちますので、そのためにも定期的に空気圧の点検が必要です。現在は燃費やスペースの効率化のためにスペアタイヤ搭載車が減ってきており、スペアタイヤの代わりにタイヤパンク修理キットを搭載している車が増えています。スペアタイヤを搭載していない車にお乗りの方は、タイヤパンク修理キットが車両に搭載されているか、使用期限を超えていないかも確認しておきましょう。タイヤパンクはいつどこで起きるかわかりません。万が一の時に相談できる整備工場を普段から決めておくことも、安心安全なカーライフのためにもとても大切です。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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