Dr.輸入車ドットコム Dr.輸入車ドットコム

インフォメーション

整備

オイル漏れが発生した場合どうすれば良いの?オイル漏れは車検に通るの?

投稿日:2020/11/25

メインの画像

皆さんは自分の車にオイル漏れが発生した時はどうされていますか?オイル漏れは駐車場のオイル染みで気付く事が多いと思います。すぐに直さなくてはいけないことは分かっているのにどうしたらいいのか分からない、この状態で車検に通るのか、そもそも車を動かして大丈夫なのかなど不安や疑問を抱えることになるのではないかと思います。車検に通るのかも含めてオイル漏れへの対処方法などをご紹介いたします。

オイルの役割とは

オイルは、金属部品がしっかりと作動するために必要なものです。エンジンオイル、ブレーキオイル、パワステオイルなど、様々なオイルが自動車の内部で使われています。摩擦を軽減するために使われるオイルや圧力を生み出すために使われるオイルなど、それぞれに必要な役割があり、オイルが無くなってしまえば、エンジンが壊れてしまうこともあります。 車を円滑に動かすため以外にも、エンジンの冷却を担う働きがあります。エンジン内部で生じる熱をオイルが吸収することで、エンジンが不調にならずに本来のパワーが発揮できます。 オイルの量やオイルの質が劣化すると車が不調になってしまうので、定期的に点検をすることが大切です。

オイル漏れが起こる原因

オイル漏れが起こる原因は何なのでしょうか。主な原因は、2つ考えられます。

経年劣化

一番多い原因は経年劣化です。エンジンやトランスミッション周りに使われているゴムパッキンの劣化が原因でオイル漏れに繋がります。長期間エンジンなどの熱に耐える作りになっていますが、走行距離が増えたり年数が経つことで劣化します。劣化したオイルを使い続けることによってもオイル漏れが発生してしまう場合もありますので、定期的なオイル交換がオイル漏れを防止することにも繋がります。

事故などによる損傷

事故などによって損傷した箇所からオイル漏れが発生する場合もあります。事故した時にはオイル漏れがなくても、時間が経過してから漏れてくることがありますので、事故などを起こしてしまった際はオイル漏れが今後発生しないかという事も点検してもらう必要があります。

オイル漏れの状態で走り続けると、公道がオイルで汚れてしまいアスファルトを溶かしてしまう原因になり兼ねません。あまりに酷い場合は道路交通法違反に問われることもあります。漏れたオイルで後続車両が滑って事故に繋がる可能性もあり、オイル漏れは大変危険な故障です。 主に経年劣化で引き起こされることが多いので、定期的にオイル交換をしたり定期的に点検をしたりすることでオイル漏れを防ぐことができます。また、運転時に車の下回りを損傷しないように気を付けることも大切です。

オイル漏れの対処方法とは

オイル漏れが発覚した時は、しっかりと修理してから車検に通しましょう。車検を通すにはオイル漏れの修理をしなければならない場合もあります。修理費用はすぐに交換できるオイルシールであれば数千円で修理できますが、エンジンやミッションを取り外さないと交換できないパーツもあるので整備工場に相談することがおすすめです。オイル漏れの修理は作業後の確認も行うので、通常の作業よりも完了までに時間がかかります。作業後にオイル漏れした部分を洗浄し、テスト走行を繰り返してオイル漏れが止まっているか確認をしなければならないためです。応急処置として、耐熱性の液体パッキンでコーキングする方法や、オイル漏れ防止の添加剤などを入れる方法もありますが、これはあくまでも応急処置ですので、修理せずに車検が通ったとしても後日しっかりと修理をしましょう。

オイル漏れは車検には通る?通らない?

車検では、車の安全性を確認するための検査を行います。複数の検査項目があり、「下回り検査」ではエンジンオイルの漏れがないか検査します。検査官が車両下回りを目視検査し、オイル漏れが確認された場合は「不合格」となってしまいますので、オイル漏れが酷い状態では車検に通りません。どの状態なら車検に通らないという明確な基準はありませんが、エンジンをかけているだけでポタポタとオイルが漏れたり、目視でオイルが滲んでくるのが分かる状態だと車検に通らない可能性が高いです。ただ長期間経過してオイルが滲んでいる状態や、洗浄後は漏れてこないレベルなら車検に通る可能性があります。整備工場での車検では、法定点検に従って車を分解しながら車の状態を点検するので、オイル漏れがあれば車検に通るのか判断のうえ修理が必要であれば教えてもらうことができます。

オイル漏れが起きた車で移動をすることは大変危険です。車を動かすために必要なオイルが漏れているわけですから、走行中にどこかのパーツが動かなくなってしまったり、エンジンが停止してしまったりする可能性があります。オイル漏れを放置しておくと、エンジンの故障原因となりますので必ず修理しましょう。 また、オイル漏れによって、最悪の場合「火災」が引き起こされる可能性があります。エンジンオイルは350℃で自然発火するので、排気マフラーなどの高温になる箇所にオイルが漏れてしまうと車両火災に繋がりかねません。運転に悪影響を及ぼすだけでなく最悪の被害に繋がる可能性があるので、オイル漏れの状態では車検に通りません。

オイル漏れの対策はあるの?

オイル漏れに対する予防策はあるのでしょうか。

定期的なオイル交換

一番効果的な対策はオイルを定期的に交換することです。 前述の通り、劣化したエンジンオイルを使い続けるとパッキンを劣化させる原因に繋がりますので、オイル交換をしておくことでオイル漏れを防ぐことができます。オイルは使用箇所や車種、年式によって多岐にわたりますので、自分で判断した適当なオイルを使用せずに整備工場へお願いすることがおすすめです。

オイル添加剤

オイル添加剤を注入する対策もあります。オイルに追加する様々な種類の添加剤が販売されており、オイル漏れを止めるものや、オイル漏れを防止する役割の添加剤などがあります。添加剤はオイルに混ぜることで劣化したゴムパッキンを回復させることによって、オイル漏れを止めたりオイル漏れを防止したりします。また、エンジンオイルではオイルの粘度を上げることでピストンリングとシリンダーを油膜で保護し、オイル漏れを防ぐ添加剤もあります。しかし添加剤の効果は一時的なものであったり、粗悪な商品を使うとエンジンの機能を低下させてしまう場合もあります。添加剤は安価なものを使うのではなく、信頼できる添加剤を入れるようにしましょう。添加剤は注入後すぐに効果が現れないので、早めに注入しておくことが必要です。

まとめ

オイル漏れが発生すると車検に通らないこともあります。車検に通らないだけでなく、他車の事故を誘発してしまったり車両火災を起こしてしまう可能性もありますので、オイル漏れは必ず修理しましょう。オイル漏れの原因は主に経年劣化なので、定期的なオイル交換と添加剤の注入で予防や対策をすることができます。いつも停める駐車場にオイルが漏れていないか気にしておきましょう。オイル漏れが発生してしまったら、このオイル漏れが車検に通るのか早急な修理が必要なのかは判断が非常に難しいので、早めの整備工場への相談と点検がおすすめです。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

車検・点検修理の依頼はこちら

おすすめ記事