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傷ついたフロントガラスやヘッドライトって車検に通るの?そうなった場合どうすれば良いのか

投稿日:2020/04/08

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皆さんは、飛び石によってフロントガラスやヘッドライトが傷ついた経験はありますか?どうしても避けられない飛び石による傷などは、気持ちの上で「仕方ない」と思っていても、安全面において危険が及ぶ可能性を持つものとなります。

さて、飛び石によって傷ついたフロントガラスやヘッドライトで車検は通るのでしょうか? 危険が及ぶ可能性があるということは、車検が通らないのでは‥?

飛び石によって傷ついたフロントガラスが車検に通るかはヒビの大きさで変わる?

フロントガラスへの飛び石によるヒビは、車検に通るのでしょうか。

ヒビの大きさやその形状によっても車検に通るかどうかが異なってきます。 道路運送車両保安基準によると、【窓ガラスは、損傷しても運転席の視野を確保できること、容易に貫通されないこと】となっており、小さなヒビであれば車検に通るのでは?と考えられますが、そんなに甘い話ではありません。

一般的には、運転席側にあるヒビは小さくてもNGとされています。また、助手席側の場合でも大きな亀裂になった場合は危険度が高まる為、亀裂のヒビはNG、不合格という結果になります。 ですので小さなキズであっても車検が通らないと考えておくと良いでしょう。

ヒビの放置は、走行中の振動や温度差によって、少しずつ広がる可能性があります。ヒビが大きく広がる可能性があるので、小さいヒビであっても見過ごすのは危険です。 中でも、高速道路などで風圧が高まった結果広がってしまうこともあります。最悪の場合、ガラスが割れてしまう可能性があり、命に関わる危険性が高まるので、小さなキズやヒビであってもしっかりと修理・修繕をしておくことが重要です。

飛び石によって傷ついたフロントガラスのヒビ、自分で直せる?

直径1.5cm以下のヒビは、専門業者でリペアすることが可能です。 費用は、15,000~20,000円程かかると考えられますが、早めに処置をすることができます。ただし、運転席の目の前やガラスの淵・エアコンの吹き出し口付近のヒビはリペアをしてもらえない可能性があります。デリケートな箇所で温度変化の影響や振動などが伝わりやすいので、長期的な安全を確保することが難しい為です。 リペアをしても、急激な温度変化によってヒビが出てしまう可能性もあるので十分注意しましょう。

また、自分でリペアをする方法もあります。 「ガラスリペアセット」という補修キットで、ヒビを修理する方法です。 キットは、1,500円程と安価なので、専門業者に依頼するよりも安く仕上がります。補修キットでは、透明な液体を流し込み、乾燥させ固める方法で補修されるというものです。

一見、簡単そうに思えますが、実際の所は不慣れの人がやることで、傷が大きくなってしまったり余計にヒビを広げてしまったりする可能性が高まるので、専門業者での修繕をすることが望ましいと考えられます。 補修キットでは入ってしまったヒビの広がりを100%防止できるとは限らないので、補修後にヒビが広がりフロントガラスを交換する必要が出てきてしまうと、安く済む予定が結果的に高額になってしまう可能性もあります。 その為、フロントガラスを交換することが最善の方法であることも視野に入れておきましょう。 フロントガラスの交換は、軽自動車などの小さな車両で50,000円~、普通車の大きな車両となると200,000円以上かかる場合もあります。

自動車保険を使って、飛び石の傷を直せることもあります。 飛び石の原因を特定をすることは難しいので、自分の保険を使って支払う場合もあります。保険の等級が下がり、翌年からの保険料が高くなってしまうので、保険を使って直すか等級を下げないように実費で修繕するかを検討することが大切です。 ただし、免責金額以下の修理代であれば保険金はおりませんので、交換費用は実費で負担することになります。交換費用の見積を出してもらい、保険内容などを確認した上で検討しましょう。

飛び石によって傷ついたヘッドライトのヒビは?

それでは、ヘッドライトに飛び石などでできたヒビはどうなるのでしょうか。 ヘッドライトは、一般的に経年劣化などによって、曇ったり、変色(黄ばみ)などが発生したりすると、夜間時に点灯しても光量が足りず危険が伴う為、車検に通らない可能性が高くなります。

ヘッドライトへの飛び石による傷によって車検を通せるか通せないかという判断においては、内部の光が漏れるくらいの欠損が見られる場合には車検が通らない結果になります。なので、かすり傷程度では問題ないと考えられます。 ただし、振動によっていつの間にか亀裂が大きくなっていたり、内部の光が漏れ出ていたりする可能性が大きくなるので、小さい傷の内に処理しておくこともポイントとなります。場合によっては、ヒビなどから雨水が浸水し、電気ショートする可能性もあり大変危険です。

日頃から洗車をしたり車の状態を確認しておいたりすると変化に気づけるので、日頃からケアをするよう心がけるようにしましょう。

飛び石によって傷ついたヘッドライトのヒビ、自分で直せる?

ヘッドライトは、粒子が細かいコンパウンドなどで磨いたり、専門業者や整備工場でポリッシュ加工してもらったりすることで細かい傷を取り除くことができます。 わずかな欠け程度の傷であれば傷を目立たなくなるような処理が可能な為、自分でもヘッドライトの飛び石による傷を直すことができます。コンパウンド処理剤も自動車用品店などで販売されているのでご自身で行えますが、失敗すると細かい傷がたくさんついてしまったり綺麗に仕上がらなかったりという結果になる可能性も高いので、専門業者にお願いすることや整備工場などで作業してもらうことをオススメします。

まとめ

いかがでしょうか。 フロントガラスやヘッドライトは、飛び石などによって傷ついてしまうことがよくありますが、大事な車に傷がついた場合、少しでも早めに処置をしておく方がよいことはお分かりいただけたかと思います。

フロントガラスの飛び石による傷などは、自動車検査員の判断によりますが一般的には、車検に通らない可能性が高くなります。助手席であれば車検が甘くなる可能性がありますが、ドライバーの視野の妨げになっていないかどうかが判断基準となります。ヒビとなれば危険性も高まることから、交換・修繕などの処置をとっておきましょう。

ヘッドライトの飛び石による傷などはかすり傷程度では問題ありませんが、内部の光が漏れるほどの欠損(傷・ヒビなど)がある場合は車検に通りません。また、黄ばみや曇りなどによって光量が足りなくても車検が通らないので、飛び石の傷だけではなく、日頃からヘッドライトも綺麗に洗ってケアをすることをオススメします。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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