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輸入車整備事例

エンジンチェックランプが点灯して加速不良が発生 ~BMW 320i(E90)のバルブトロニック修理~

投稿日:2019/11/08

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エンジンチェックランプが点灯し、加速不良を起こしてしまったBMWの修理事例をご紹介します。

お車は2005年モデルのBMW3シリーズ、320i(E90)です。

特に不調なく走行していたのですが、急にエンジンチェックランプが点灯したと同時に、加速が鈍くなってしまったとの事。 修理をして欲しいが、正規ディーラーでは高額になる心配があるので・・・との事でご依頼いただきました。

先ずはスキャンツールで解析、そして原因が判明

お伺いさせていただいた内容から判断すると、エンジン制御を行っている電気系統のパーツが不具合を発生させている可能性が高いと想定。 早速、自動車診断機(スキャンツール)を車両に接続し、車両コンピューターから故障状況を解析します。

記録されている故障コードを確認すると「2A67 バルブトロニック内部不良」、「2A6B バルブトロニックモーターパワー制限」の2つを検出。 やはりエンジン制御系統で不具合が起こっていること間違いなさそうです。

次に各作動項目をチェックしていくと、バルブトロニックモーターが異常を起こしている事が判明しました。

バルブトロニックとは?

バルブトロニックとは無段階で吸気バルブのリフト量を制御するシステムで、吸気抵抗の低減によるエンジン出力と燃費の向上、そして優れたスロットルレスポンスを実現できる機構としてBMWエンジンに多く採用されています。

機構としてはカムシャフト上側にある“エキセントリックシャフト”と呼ばれるカムシャフトのようなものをバルブトロニックモーターで回転させて、インテークカムシャフトとロッカーアームの位置関係を変化させ、インテークバルブのリフト量すなわち吸入吸気量を変化させる構造です。 通常ならカムシャフトの形状分しかバルブは開閉しませんが、バルブトロニック機構はインテークバルブのリフト量でアクセルと連動するスロットルバルブの役目を行っているのです。

修理内容をご紹介

非常に優れた機構であり、BMWらしい走りを担う機構でもあるのですが、BMWエンジンのウィークポイントでもあるのです。。。

この故障内容ではバルブトロニックモーターの交換が必要なため、シリンダーヘッドカバーを取り外します。5シリーズのE60系に搭載されているエンジンでは、ヘッドカバーを取り外さなくてもモーターが交換できる構造になっているものもあります。

今回はシリンダーヘッドカバーを取り外す事もあり、エキセントリックシャフトの位置情報を読み取る役目があり故障事例も多いエキセントリックシャフトセンサーもユーザーさまと相談のうえ同時に交換します。











この赤い丸で囲った右側がエキセントリックシャフトセンサー、左側の丸い形状のものがバルブトロニックモーターです。 モーターのみ交換でも大丈夫なのですが、エキセントリックシャフトセンサーが後日故障してしまうと、またシリンダーヘッドカバーを取り外して作業しければならなくなりモーター交換と同じくらいの作業工賃が再度かかる事と、シリンダーヘッドカバーガスケットも再度交換しなければならなくなりユーザーさまの負担を考えると同時交換がおすすめです。予防で交換しておくことによってユーザーさまにより安心してこれからも乗っていただけますね。

交換後は元通りのBMWらしい走りが蘇り、ユーザーさまはこれからも大事に乗っていくよと大変お喜びいただけました。

高価な純正部品

バルブトロニック機構のパーツは非常に高価となり、バルブトロニックモーターが純正定価 約5万円、エキセントリックシャフトセンサーに至っては純正定価 約7万6千円もします。正規ディーラーでは純正部品を使用するため部品代だけで高価な費用が掛かってしまいますが、Dr.輸入車ネットワーク工場なら純正部品と品質同等の優良社外部品を使用することで修理費用を下げユーザーさまの負担軽減に繋げています。品質を維持したまま修理費用を抑えることができれば、乗り続けたい車を手放すことなく、長く安心して乗り続けることが出来ますね。

輸入車ユーザーが乗りやすい環境を

メーカーや車種によってはウィークポイントの傾向がありますので、特に輸入車を取り扱っている整備工場なら蓄積しているノウハウが沢山あります。 この事例のようにウィークポイントをおさえた整備を行い同時交換が可能な予防整備まで行うことが出来ると、ユーザーさまにとって負担軽減に繋がるうえ整備工場へ信頼もしていただけるようになると思います。

そうなれば輸入車に乗ることが一段と楽しくなり輸入車ユーザー増加にも繋がると思いますので、そのような環境を作っていけるよう日々情報収集を行い、整備工場として技術力も対応力も上げて輸入車ユーザーさまが乗りやすい環境を作っていきたいものです!

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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