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10年超えのクルマは毎年車検が必要?車検と法定点検の違いについて解説!

投稿日:2023/02/25

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「新車登録から10年以上経ったクルマは、毎年車検を受けなくてはならない」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。大切に乗り続けているクルマだからこそ、点検や整備に関する正しい知識を身に着けておきたいものです。そこでこの記事では、新車登録から10年以上経ったクルマの車検頻度や費用、法定点検との違いなどについて解説します。

10年超えのクルマは毎年車検が必要?

新車登録から10年経ったクルマであっても、車検の頻度は変わりません。かつては10年以上経つと毎年車検を受ける必要がありましたが、1995年の法改正で使用年数に関わらず2年ごとに車検を受けるという制度に変更されました。

ただし、毎年車検を受けなくてはならない車種もあります。タクシーやバスなどの人を乗せるクルマや8トン以上の貨物自動車は毎年車検を受けなければなりません。8トン未満の貨物自動車については新車から1回目の車検は2年経過後で良いのですが、2回目以降の車検は毎年受ける必要があります。

10年超えのクルマの車検費用はいくら?

それでは、10年超えのクルマは車検費用がどれくらいかかるのでしょうか。税金や交換部品などの観点から解説します。

税金の負担が増えるのは13年目から

車検費用に含まれる自動車重量税と自動車税が増えるのは、新車登録から13年目からです。具体的な金額について、以下で確認しておきましょう。

新車登録から13年未満

・自動車重量税:16,400円(~1トンの場合)

・自動車税:29,500円(排気量:1,000cc以下の場合)

新車登録から13年以上

・自動車重量税:22,800円(~1トンの場合)

・自動車税:33,900円(排気量:1,000cc以下の場合/※概ね15%重課した概算)

13年以上のクルマは「グリーン化特例」によって重課されます。地球環境への配慮のために電気自動車・ハイブリッド車の導入が勧められており、環境負荷が重いと考えられる13年以上経過しているクルマに対して税金の負担を増やす仕組みが誕生しました。一般的に、普通自動車においては初度登録年月(初めて運輸支局に登録申請して受理された日)から12年11ヶ月後に自動車検査証を交付された際に13年経過したと判断します。

参照:国土交通省HP|自動車重量税 税額一覧表 継続検査

参照:東京都主税局|自動車税種別割 - 7 税率(年額 -

部品交換・修理費用が増える可能性も

10年超えのクルマは、部品交換や修理費用の負担も増えてしまう可能性があります。

10年以上乗り続けていれば走行距離が長くなり、足回りの部品が故障しているかもしれません。エンジンに関しても、状態によっては交換・修理が必要でしょう。

大きなトラブルが発生すれば、その分交換・修理費用も高くなります。日頃からメンテナンスを心がけ、重大な故障を防ぎましょう。

法定点検と車検の違いに注意

車検と間違われやすいのが「法定点検」です。いずれもクルマの点検・整備に関するものですが、大きな違いがあります。

法定点検と車検の違い

・目的/車検:保安基準に適合しているかの確認、法定点検:保安基準を維持するための作業

・タイミング/車検:新車初回車検は3年目・以降2年おき、法定点検:毎年実施

・罰則/車検:罰則あり、法定点検:罰則なし

・費用相場/車検:約10,000~100,000円(基本料金のみ)、法定点検:約13,000~20,000円

罰則がないとはいっても定期的に法定点検をうけておきましょう。クルマの故障の未然防止や、快適な走行につながります。

車検を受けられる場所とは?

10年超えのクルマの車検について紹介しましたが、どういった業者に依頼できるのでしょうか。ディーラー、カーショップ、整備工場についてそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

ディーラー

正規ディーラーの車検の大きなメリットは安心感が大きい点です。そのメーカーのクルマを熟知したプロの整備や点検を受けられるのは、心強いポイントでしょう。部品の交換に関しても、最適なタイミングで実施してもらえます。

ただし、カーショップや整備工場に比べて費用が高い点には注意しましょう。工賃が高いことに加え、部品交換は全て純正品で実施するので、どうしても費用がかさんでしまいます。どれくらいの金額がかかるのか事前に確認しておきましょう。

カーショップ

カーショップの車検は、即日対応してもらえる点や車検費用を抑えられるという点がメリットです。車種によっては事前に確認しないと受けられない可能性がありますが、予約が空いていればすぐに依頼できます。また、ディーラー車検に比べて工賃が安く、部品交換も汎用品で対応されるため対費用が高くなりにくいです。

ただし、メーカーや車種によっては受け入れてもらえない場合があるので注意しましょう。特に輸入車だと対応が限られているケースが多いので、事前に問い合わせる必要があります。

整備工場

整備工場での車検は、カーショップ同様に工賃や部品代を抑えられる点がメリットです。また、輸入車専門など、特定の分野に秀でた工場であれば、より専門性の高い整備・点検に期待できます。

しかし、カーショップ同様に一部メーカーや車種に対応していない場合もあるため、自分のクルマを依頼できるかどうかを確認しておきましょう。

【まとめ】10年超えのクルマの車検なら整備工場へ!

10年を超えたクルマは、車検の頻度こそ増えませんが、税金などを含めて維持費が高くなります。車検時の費用を少しでも抑えたいのであれば、ぜひ整備工場へ依頼しましょう。専門性の高い工場であれば、知識・経験豊富な整備士による整備・点検を受けられます。安心して長く乗り続けるためにも、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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