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輸入車整備事例

車内がいつもと違う匂いがしたら ~アルファロメオ 156スポーツワゴンのガソリン漏れ修理~

投稿日:2019/08/30

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車内がいつもと違う匂いがする・・・という事で整備工場へご入庫されたアルファロメオ 156スポーツワゴンの輸入車整備事例をご紹介いたします。

車内が何だか匂う・・・

ユーザー様はドライブに行こうと1週間ぶりに車へ乗りこむと、車内が何だか匂う・・・少し気になりながらも特に問題もないので走行していたそうです。

走行するうちに気にならなくなったのでドライブを楽しんだあと帰宅し、次は家族を乗せて買い物へ。 その時に後部座席に乗り込んだ家族から「何か変な匂いしない?」と言われ、やはり異常が起こっているのだと感じ整備工場へ点検を依頼したのです。

輸入車整備のプロならすぐに原因を究明

整備工場のメカニックはユーザー様のお話をお伺いした段階でピンときていたとの事で、実際に車内を確認するなり「これはガソリンが漏れていますね。」とのこと。

ガソリンが漏れているとは!とユーザー様はとても驚かれていましたが、輸入車整備工場では意外にも多い事例であるのですぐに対応する事となりました。

でもガソリンタンクは車の外にあるので、漏れたら車の外が匂うんじゃないの?と思い方も多いかと思いますが、車内に唯一ガソリンに関連する部品があるのです。

それはガソリンをエンジンに送り込む“フューエルポンプ”という部品です。

フューエルポンプを点検すると

このフューエルポンプはリアシート下側に配置してあり、ガソリンタンクに取り付けられています。

早速リアシートを取り外して点検すると・・・

メカニックが予想していた通りフューエルポンプからガソリンが漏れてしまっていました。











輸入車、特にイタリア車はここからガソリンが漏れることが事例として多くあり、ここからガソリンが漏れることによって車内にガソリン臭が漂います。 酷い状態まで修理せずに乗っていると運転中に頭が痛くなるくらいの匂いとなり、何よりも大変危険ですので早急に修理が必要です。

漏れる部分はフューエルポンプユニット内部に取り付けられているプレッシャーレギュレーターという圧力を調整する部分が多く、取り付け部のケースに亀裂が入ってじわじわと漏れ出します。

フューエルポンプは3bar以上の高い圧力がかかりますので、こうなってしまうと補修では直らずポンプを交換する必要があります。 ガソリン漏れではなく、ユニット一体となっているフューエルポンプモーターが壊れてしまって交換するケースも非常に多いので、漏れてしまったタイミングで交換すれば今後の予防にもなります。

交換はリアシート下にあるサービスホールから行います。

カバーを外せばすぐにフューエルポンプが現れるので交換自体は難しい作業ではありませんが、ガソリンを目の前にする危険な作業でもあり、静電気だけでも火災や大事故に繋がる可能性があるので作業前の処置も必要です。 この作業は必ずプロのいる整備工場へお任せしましょう。

ドライバーが気付かなくても

ポンプの配置場所がリアシート下でカバーが取り付けている事もあり、ドライバーよりも後部座席に座る方の方が気付きやすいかもしれません。 今回も後部座席に座った家族の一言で異常に気付くことが出来ました。

フューエルポンプを交換

専用工具でフューエルポンプを固定しているキャップを回し、ガソリンがこぼれないよう慎重に取り外します。 新品部品を組み込む時は、ガソリン残量を検知するフロートを損傷させないよう気を付けて取り付けます。

同じく新品を手配していた取り付けキャップを締め込めば取り付け完了なのですが、少しでもズレていたり、キャップの締め付け方が曲がっていれば隙間からガソリンが漏れてしまいますので、取り付けも細心の注意を払って行わなければなりません。

交換が終わりガソリン漏れも無い事を確認できたので、無事ガソリン漏れの修理が完了です。











交換後は気になった匂いもなくなり、今まで通り快適にドライブを楽しめますね。

高品質で安価なパーツがおすすめ

フューエルポンプは純正部品で5万円ほどする高価なパーツですが、輸入車整備ネットワークのDr.輸入車加盟店なら海外から取り寄せた高品質で安価なパーツを使って修理することも出来ますので、整備技術も価格も安心してお任せください。

まとめ

・車内が何か匂うと感じたら整備工場で点検してもらいましょう。

・ドライバーよりも同乗者が気付いてくれるトラブルもあります。

・輸入車特有のトラブルは輸入車整備工場ならすばやく原因を見つけてくれます。

・整備に自信があってもフューエルポンプなどガソリンに関わる作業は整備工場へお任せしましょう。

・Dr.輸入車加盟工場なら純正部品以外の高品質で安価なパーツで修理が可能です。

説明するまでもありませんがガソリン漏れは非常に危険です。 いつもと違う匂いがすると感じたら、輸入車のプロがいる整備工場へ相談してくださいね。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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